
『あなたの意見を自由に書きましょう』と言われると、何を書けばいいのかパニックになる…
ASD傾向の子が作文で手が止まるのは、曖昧な指示や感覚での文章表現が苦手だからです。解決には感情に頼らず、PREP法(主張・理由・具体例・結論)の公式に当てはめるパズル作戦が有効です。本心ではなく「書きやすい意見」を選び、具体例も客観的事実でOKとする割り切りルールを渡すことで、迷わず論理的な文章を作成できるようになります。作文を「感性」から「再現可能な構造」へ変えることが大切です。
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PREP法の型でパズル化: 「主張・理由・具体例・結論」の4ブロックに言葉を当てはめる作業にし、曖昧さを排除する。
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書きやすさ優先の割り切り: 本心にこだわらず理由や例が思いつく立場を選び、具体例も客観的事実で済ませる。
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感性から構造的アプローチへ: 作文を感情表現ではなく再現可能な構造として捉え直させ、パズル感覚で取り組ませる。
作文や小論文の宿題・試験になると、途端に思考がフリーズしてしまうお子さんは少なくありません。特にASD(自閉スペクトラム症)の傾向を持つお子さんにとって、「自由に」「思った通りに」という曖昧な指示は、暗闇の中で「どこでもいいから進みなさい」と言われているようなものです。
しかし、落ち込む必要はありません。作文が書けないのは「国語力がない」からではなく、単に「文章を作るための設計図」を持っていかないからだけなのです。
今回は、曖昧な感情表現をいっさい排し、数学の公式のように組み立てる「PREP(プレップ)法テンプレート」を使った文章術をご紹介します。
なぜ「自由に書く」だと手が止まるのか?
一般的な作文の指導では「自分の気持ちを素直に書こう」「感動したことを表現しよう」といった感性や感情に頼るアプローチがよく使われます。
ですが、論理的で構造的な思考が得意なASD脳にとって、「正解のない感情の出力」は非常にハードルが高い作業です。
- 自由すぎる問い: 選択肢が多すぎて、どこから手を付ければいいかわからない
- 「意見」の勘違い: 「立派な意見を持たなきゃいけない」と思い込み、何も書けなくなる
だからこそ、感情を探すのをやめて「型に言葉を当てはめるだけの作業」に切り替えることが、最大の解決策になります。
数学の公式と同じ!「PREP法」テンプレート
小論文や作文で確実に合格点を取るための最強の公式が「PREP(プレップ)法」です。文章を以下の4つのブロック(パーツ)に分解し、順番通りに並べます。
【文章の基本構造(PREP法)】
- P(Point/主張): 私は〜だと考えます。(結論をズバッと言う)
- R(Reason/理由): なぜなら、〜だからです。(根拠を述べる)
- E(Example/具体例): たとえば、〜という出来事(事実)があります。(エピソードやデータ)
- P(Point/結論): したがって、私は〜だと考えます。(最後にもう一度主張する)
作文用紙に向かうときは、「何を書こうか」と悩むのではなく、「この4つの穴埋めパズルを完成させる」ということだけを考えさせます。
「自分の意見が浮かばない」を解決する裏技
PREP法を使っても、「最初の主張(P)すら浮かばない」という壁にぶつかることがあります。そんな時は、次の2つの割り切りルールを教えてあげてください。
ルール1:「本心」ではなく「書きやすい方」を選ぶ
テストや作文における「意見」は、本心である必要はありません。たとえば「制服は必要か?」というテーマなら、自分の気持ちではなく「理由(R)や具体例(E)がパッと1つでも思いつく方」を機械的に選びます。
ルール2:具体例は「事実の記録」でOK
具体例(E)に特別な感動体験は不要です。「教科書で〜と習った」「ニュースで〜を見た」「〇〇の時に〜した」という客観的な事実(ファクト)を1つ書くだけで十分な具体例になります。
まとめ:作文は「感性」ではなく「パズル」
作文や小論文は、感情を表現するポエムではありません。自分の考えを論理的に伝えるための「構造化されたパズル」です。
- テーマに対して「AかBか」を機械的に決める
- PREP法の4つの型に沿って文章を流し込む
このルール(アルゴリズム)さえ身につけてしまえば、感覚に頼らず、いつでも再現可能な形で合格点の文章を作り上げることができます。
「自由な記述」に苦しんでいるお子さんには、ぜひ「この公式通りに穴埋めしてみよう!」と、PREP法のテンプレートを渡してあげてくださいね。
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