感情コントロールの方法を知る
中学受験期には、不安、焦り、怒り、悔しさといったネガティブな感情が波のように押し寄せます。
LD(学習障害)、ADHD(注意欠如・多動症)、自閉症スペクトラムなど発達障害やグレーゾーン、ギフテッド(2E)の発達特性を持つお子さんは、これらの感情をうまく処理したり、言葉で表現したりすることが苦手な場合があり、パニックや不登校につながるリスクもあります。
「感情を言語化」して受け止める
ネガティブな感情を否定せず、まずは「今、悔しい気持ちなんだね」「とても不安なんだね」と、保護者が感情を言語化して受け止めることから始めます。
これにより、お子さんは「自分の感情は受け入れられた」と感じ、落ち着きを取り戻しやすくなります。
「クールダウン・ゾーン」を確保する
感情が爆発しそうになった時、安全に気持ちを落ち着かせられる場所(クールダウン・ゾーン)を事前に家庭内に決めておきましょう。
これは、感覚過敏を刺激しない静かな場所や、好きなものに囲まれた場所など、お子さんの特性に合わせて用意します。
「逃げ道」は常に用意しておく
「受験は必ず成功させなければならない」という極端な考えがお子さんを追い詰めます。
「いつでも辞めていい」「他の道もある」という逃げ道を確保していることを、言葉で繰り返し伝えましょう。
リバランスとの相談も、追い詰められた際の心理的な「逃げ道」となります。
親子で伴走する
ネガティブな感情は、親子の愛情と信頼で乗り越えられます。
一人で悩ませず、「私たちはチームだ」という姿勢で、困難な感情にも一緒に向き合いましょう。