1番以外は負けだと思っている思考
発達凸凹(発達障害・グレーゾーン)・ギフテッドの発達特性によってソーシャルスキルに弱点がある子供の場合、みんなで何かをしているときに1番にこだわってしまい、トラブルに繋がることがあります。
このようなコミュニケーションのトラブルが発生するとネガティブな感情を蓄積させ、不登校や登校渋りのきっかけになりえます。
今回は1番にこだわり、1番以外は負けだと思うことのメリット・デメリットについて考えてみましょう。
いわゆる白黒思考
そもそも特性上柔軟性に欠けると、物事を白か黒かはっきりつけたがる白黒思考となり、物事を二項分類する傾向があります。
1番にこだわるのもいわゆる白黒思考です。
しかしながら、現実世界はしばしばグレーの領域が存在し、そして競争やゲームの場合には相手が必ずいます。
白黒思考の子どもたちは、このような不確実な状況に非常に弱いです。
白黒思考は修正ができる
この白黒思考は以下の方法で修正することができます。
- 1番になれなかったときの自己の感情や評価を考える。
- 自分が1番にこだわっているときの他人の感情や立場を考える。
- 白黒以外のグレーゾーンや様々な選択肢を理解させる。
- 1番になれなかったときにどのように考え、次につなげるか考える。
- お子さんが白黒思考から抜け出したら、肯定的な注目を与える。
地道ですが、「白・黒」、「勝ち・負け」、「1番・それ以外」という極端な選択肢以外の選択肢を知り、視野を広げることが白黒思考を抜け出すには必要です。
まとめ
このように白黒思考がある場合は、適切なアプローチで修正をしてあげることが大切です。
次回は「自分の気が付かないところで」を取り上げます。