ADHD・自閉スペクトラム症の悩みを解決する4つのアコモデーション
怠けている子?ワガママな子?ADHD・ASD?
何度も同じ間違いを繰り返す子や何度注意されてもTPOに合った言動ができない子を、「怠けている」「ワガママ」だと延々と叱り続けていませんか?
実は、怠けているわけでもワガママなわけでもなく、ADHD(注意欠如・多動性障害)やASD(自閉スペクトラム症)の特性による行動面やコミュニケーションの発達障害である可能性があります。
ADHD(注意欠如・多動性障害)は、主に物事に集中することができず、忘れ物が多い「不注意」、落ち着きがなく、じっとしていることができない「多動性・衝動性」という特性を持つ発達障害です。
また、ASD(自閉スペクトラム症)は、アスペルガー症候群や広汎性発達障害などを再定義した概念で、対人関係や他者の気持ちの推測力など「心の理論の欠如」が主な原因とされる発達障害です。
また、ADHD(注意欠如・多動性障害)とASD(自閉スペクトラム症)は併発することが多く、判別が難しいということもわかっています。
服薬すればADHD・ASDは治る? ADHDと自閉スペクトラム症は服薬治療が一般的ですが、完全に治る治療法が確立されているわけではありません。 服薬に一定の効果があったとしても根本的な解決にはならないケースがほとんどですので、服薬と同時並行で、発達支援・学習指導を行っていくことが重要です。 |
ADHD・自閉スペクトラム症による困難
ADHD(注意欠如・多動性障害)もASD(自閉スペクトラム症)も基本的には脳の機能不全が引き起こす行動面やコミュニケーションの発達障害であり、「怠けている子」「ワガママな子」と短絡的に捉えることは誤りです。
なぜなら、ADHD(注意欠如・多動性障害)もASD(自閉スペクトラム症)は行動コントールや円滑なコミュニケーションを行う上での基礎的な能力に弱点があるため、単なる怠けている子、ワガママな子とは根本的に対策が異なるからです。
正しい知識がなく「良かれと思って間違った対策」をしてしまうと、お子さんを追い詰めてしまい、二次障害のリスクが高まります。
二次障害とは 発達障害(一次障害)を原因として、周囲からの理解を得づらい環境で、繰り返し注意されたり、不安な経験をしたりすることで自己肯定感が下がり、うつ病、不安障害、ひきこもり、極端な学習への拒否感等の症状が発生している状態。 |
例えば、以下は間違った対策の典型です。
集中することができない | 落ち着きなく衝動的な行動が目立つ | 片付けや提出物の管理ができない | 相手の気持ちを考えない言動 | 思い込みや自分のルールを曲げない |
集中しなさい!と叱る | ちょっと落ち着きなさい!と叱る | ちゃんと整理しなさい!と叱る | そんなこといっちゃダメでしょ!と叱る | いいから言うことを聞きなさい!と叱る |
学校や塾、ご家庭で上記のように叱り続けていませんか?
もし一つでも当てはまる場合はすぐに私たちにご相談ください。
ADHD・ASDの特性に合わせた4つのアコモデーション
私たちはADHD(注意欠如・多動性障害)・ASD(自閉スペクトラム症)・グレーゾーンの特性に合わせたアコモデーションを行うオンライン個別指導塾・オンライン家庭教師です。
アコモデーションはADHD(注意欠如・多動性障害)もASD(自閉スペクトラム症)・グレーゾーンのお子さんが「普通教育に適応することを目的」として「教育内容やテスト内容そのものには質的な変更はせずに、学習・行動・コミュニケーション方法を工夫する」という発達支援・学習指導です。
私たちのアコモデーションには以下の4つの特徴があります。
ADHD・ASDアコモデーションの特徴
- 1.ADHD・ASDの特性に合わせたアコモデーション
私たちはWISC-Ⅳなどの発達検査の結果を正しく理解し、特性が学習・行動・コミュニケーションにどのように影響するか解釈する独自のノウハウがあります。
例えば、ADHD(注意欠如・多動性障害)のお子さんが集中できない原因を特定して集中しやすい環境作りや適切な指示を行う、ASD(自閉スペクトラム症)のお子さんの柔軟性の無さの原因を特定して気持ちや行動の切り替えがしやすい指示やルールを作るなど発達の特性に合わせた発達支援・学習指導(=アコモデーション)を行います。
このアコモデーションという指導方法は特別なノウハウが必要なため、一般的な学習塾・個別指導塾・家庭教師ではもちろんのこと発達障害専門塾でもほとんど採用されていない、私たち特有の方法です。
私たちはこのアコモデーションという世界水準の発達支援・学習指導によってお子さんの問題を解決することができます。
また、ADHD・自閉スペクトラム症の特性があると不登校になりやすいため、合わせて不登校対策を実施することもできます。
- 2.ICT教育×ABA=教育DX
- ライブ配信型オンライン授業+応用行動分析学
私たちのオンライン授業は動画配信型ではなく、双方向のやりとりができるライブ配信型です。
動画配信型だと一方通行で質問もできませんが、ライブ配信型だといつでも質問ができます。
また、私たちはソーシャルスキルトレーニングでも使われる応用行動分析学=ABA(Applied Behavior Analysis)に基づいた褒め方や効果的な指示の仕方など専門的なコミュニケーション・行動コントロールでお子さんの行動や気持ちにアプローチするので、モチベーションや集中力を維持したまま授業を続けることができます。
※応用行動分析学を応用した基礎的なソーシャルスキルトレーニングを行うこともできます。
※応用行動分析学を応用してゲーム障害を防ぐ対策を講じることもできます。
- ICTによる授業・学習管理・質問チャット
ADHD(注意欠如・多動性障害)・ASD(自閉スペクトラム症)・グレーゾーンのお子さんにとってICT教育は従来のアナログ教育と比較して圧倒的に有効です。
集中が持続しやすい視覚的な授業や宿題や家庭学習の管理など、アナログ教育では出来なかったADHD(注意欠如・多動性障害)・ASD(自閉スペクトラム症)・グレーゾーンの特性を補助する授業や学習管理が可能です。
また、知識を定着させるために復習が重要となりますので、私たちは質問回数無制限の質問チャットで家庭学習を徹底フォローします。
- アナログ教育とICT教育のハイブリッド
もちろん、アナログ教育の良さもありますので、私たちのオンライン授業はアナログ教育とICT教育のハイブリッドです。
ICTで授業や学習管理を行い、問題演習や復習は学校のワークや受験用テキスト等のアナログで行います。
これによって、アナログでやらざるを得ないテストや提出物に対応することができます。
- 完全マンツーマンのオンライン発達支援
前述の通り、ADHD(注意欠如・多動性障害)・ASD(自閉スペクトラム症)は併発することが多く、また判別が難しく、さらに程度の差も違うため、私たちは完全マンツーマンで各々の特性に合わせたオンライン授業を行います。
また、マンツーマンだと、相手のしぐさや目の動き、表情などを注視できるため、オンラインであっても対面指導とほぼ変わらない感覚で授業ができます。
もちろん、オンラインなので全国対応です。
また、不登校に陥っているお子さんにとってはホームスクールとしての役割を担うことができます。
- 3.全国対応の中学受験・高校受験対策
ADHD(注意欠如・多動性障害)・ASD(自閉スペクトラム症)・グレーゾーンのお子さんと保護者の一番の悩みは進路選択です。
私たちは進路選択の可能性を高めるための中学受験・高校受験対策を重視しています。
中学受験については、全国の中高一貫校のデータベースがありますので、志望校選びや志望校から逆算した目標の設定、行動コントロールの弱点を考慮したテキスト選び・ペース配分・科目選択などの具体的な中学受験戦略を決定し、実施します。
高校受験については、都道府県ごとに特徴が異なるため、各都道府県の入試制度や問題傾向を理解した上で、目標の設定、行動コントロールの弱点を考慮したテキスト選び・ペース配分・提出物管理などの具体的な高校受験戦略を決定し、学力および内申点の対策を実施します。
また不登校のお子さんについては、当社が運営する通信制オンラインスクールRe学院という選択肢もあります。
- 4.ゆいまーるの心を持つプロ集団
- 私たちはどんなに素晴らしい技術があっても、ADHD(注意欠如・多動性障害)・ASD(自閉スペクトラム症)・グレーゾーンのお子さんの気持ちに寄り添うことができなければ適切な発達支援・学習指導はできないと考えています。ですから、「ゆいまーる」という伝統的な助け合いの精神が残っている沖縄に拠点を起き、ゆいまーるの心を持つ人材に対してアコモデーションの技術を研修し、育成してます。研修は特別支援教育士、発達障害児支援士、児童発達支援士などの資格試験をベースに、当社独自の学習指導のノウハウ(=アコモデーション)を加えた内容となっており、この専門的な研修をクリアした講師のみ採用しています。さらに生徒を担当するごとに「個別指導計画書」を基にした個別研修を行い、常に発達支援・学習指導の質を追求しています。
合理的配慮とアコモデーションの違い アコモデーション(reasonal accomodation)を直訳すると合理的配慮になるのですが、アコモデーションと合理的配慮には違いがあります。 文科省の定義によると「他の者と平等にすべての人権及び基本的自由を享有し、又は行使することを確保するための必要かつ適当な”変更”及び”調整”」とされており、変更=モディフィケーションと調整=アコモデーションが混在した定義になっています。 この定義の曖昧さが合理的配慮が必ずしもお子さんの目的に適わない大きな要因となっています。 |
アコモデーションによる発達支援・学習指導の例
お子さんのサインを見逃さないでください
前述の通り、ADHD(注意欠如・多動性障害)・ASD(自閉スペクトラム症)のお子さんは単なる「怠けている子」「ワガママな子」とは対策が異なり、一般的に正しい対策が間違った対策となりえます。
ADHD(注意欠如・多動性障害)・ASD(自閉スペクトラム症)のお子さんの学習・行動コントロール・コミュニケーションがうまくいかないのは気持ちや努力の問題ではなく、”能力の問題”であり、指摘するのではなく、能力に合わせた勉強方法の工夫(=アコモデーション)をすべきです。
- やる気はあるのに行動できない
- 怠けていないのにやる気がないように見られる
- 努力しているのに結果が伴わない
これらはお子さんの特性に気付く重要なサインですので、見逃さないでください。
※ADHD・ASDとLD/SLDは併発することが多いので、安易に診断名で区分せずに発達の特性に合わせた総合的な対策を実施します。