【中学受験】忘れ物が多い子の対応

忘れ物を防ぐ「仕組み」の作り方

中学受験塾への通塾が始まると、教材やプリント、提出物など管理すべきものが膨大になります。

発達特性の中でも、ADHD傾向などで実行機能に課題があるお子さんにとって、忘れ物は「だらしなさ」ではなく、脳の特性によるものです。

叱るのではなく、外部の仕組みで補う「アコモデーション」が必要です。

「持ち物の視覚化」を徹底する

言葉で「準備しなさい」と言うのではなく、写真やイラスト付きの持ち物リストを作成しましょう。

玄関やカバンに貼ることで、視覚的にセルフチェックができるようになります。

「ワンポケット・ワンアイテム」の原則

カバンの中が整理できない場合は、教科ごとにファイルを色分けしたり、小物を入れる場所を固定したりします。

リバランスのICT活用と同様に、「どこに何があるか」を一目でわかる状態にします。

親が「実行機能」の補助役になる

完全に一人でやらせようとせず、親が伴走しましょう。

前日の夜に一緒にカバンを確認する時間をルーティン化し、成功体験を積ませることが、将来的な自立につながります。