【中学受験】タブレットとアナログの使い分け

タブレットとアナログにはそれぞれの良さがある

中学受験の学習において、タブレットを活用したICT教育は、LD(学習障害)、ADHD(注意欠如・多動症)、自閉症スペクトラムなど発達障害やグレーゾーン、ギフテッド(2E)などの発達特性を持つお子様の学習を大きくサポートする有効なアコモデーション（支援方法）です。

しかし、伝統的なアナログ学習にも替えがたい良さがあります。

これらをバランスよく使い分ける「ハイブリッド授業」こそが、リバランスが提唱する効果的な学習法です。

１. タブレット（ICT）学習のメリットと活用法

実行機能の補完

AIやICTは、忘れ物防止や宿題管理（例：AI質問チャット「りちゃぼ」による家庭学習フォロー）といった、計画性や整理整頓が苦手な特性を補います。

視覚支援

動画による解説、教材の色分け、文字の大きさ調整など、視覚優位のお子様にとって理解しやすい環境を提供します。

弱点克服

習った単元の復習をAI個別達成度テスト「リロ模試」で行い、定着していない単元をさらに復習することができます。

集中力の維持

アプリやゲーム要素を取り入れたドリルは、単調な作業による集中力の低下を防ぎ、学習へのモチベーションを維持しやすくします。

２. アナログ（紙と鉛筆）学習のメリットと活用法

定着率と記憶

漢字や計算、複雑な図形問題の思考過程は、紙に自分の手で書き、消し、修正するアナログな作業を通じて、より深く脳に定着します。

このアナログな「手を動かす」作業が不可欠ですが、作業能力が苦手な場合、手を動かす作業は最低限しか難しい場合があります。

本番のシミュレーション

中学受験の入試本番は、基本的に紙の試験です。

時間配分や筆記具の感触、問題用紙への書き込みなど、本番に即した練習はアナログで行う必要があります。

３. 効果的な「ハイブリッド」な使い分け

ICT

知識のインプット（動画解説、用語チェック）、学習管理（スケジュール、宿題管理）、弱点克服（AI個別達成度テスト「リロ模試」）。

アナログ

知識のアウトプット（演習問題、過去問）、思考力・記述力の養成（文章作成、複雑な計算の途中式）、本番に向けた慣れ。

リバランスの指導のように、AIとICTで授業や学習管理を効率化し、問題演習や復習は学校のワークや受験用テキスト等のアナログで行う、という使い分けが、特性を持つお子様にとって最もバランスの取れた学習環境となります。