記述問題への具体的なアプローチ
中学受験の合否を分ける重要な要素の一つが記述問題です。
特に思考力や論理構成が求められるため、LD(学習障害)、ADHD(注意欠如・多動症)、自閉症スペクトラムなど発達障害やグレーゾーン、ギフテッド(2E)の中でも言葉を操るのが苦手なお子さんや、論理的な順序立てが苦手な特性を持つお子さんにとって、大きな壁となりがちです。
完璧な文章より「要素の分解」から始める
記述問題が苦手な子は、最初から「まとまった文章を書く」ことを求められるとフリーズしてしまいます。
まずは、解答に必要な「キーワード(要素)を箇条書きで抜き出す練習」から始めましょう。
「問い」の分解
問題文を「何について」「なぜ」「どのような結果になったか」のように分解し、それぞれの問いに答えるキーワードを抽出します。
「本文」の分解
答えの根拠となる本文中の箇所に線を引いたり、色を塗ったりして、キーワードと結びつけます。
「型」に当てはめて書く練習(テンプレートの活用)
いきなり自由記述を求めるのではなく、記述の「型」(テンプレート)を徹底的に使わせます。
例:「〜だから、〜である。」
(理由)→「〜という本文中の記述や事実がある」
(結論)→「だから、筆者は〜と考えた/そう判断できる」
このテンプレートを何度も反復することで、論理的な文章構成の基礎が身につきます。
リバランスでは発達特性に合わせた視覚支援として、このテンプレートを色分けしたり、大きな図にして掲示したりするのも有効です。
採点の基準を明確に「可視化」する
記述問題は「正解がない」と思われがちですが、学校側には明確な採点基準があります。
その基準(例:キーワードが3点、論理的な構成が2点、結論が3点など)を親や先生が把握し、お子さんに「何が書ければ点数になるのか」を具体的に示してあげましょう。
これにより、闇雲に長い文章を書くのではなく、点数に繋がる要素を確実に盛り込むという戦略的な思考が生まれます。
オンライン個別指導塾リバランスでは、お子さんの思考の過程を理解しながら、「どこでつまずいているか(要素分解か、論理構成か、表現か)」を特定し、その弱点に特化したアプローチを行うことで、記述問題への苦手意識を克服させることができます。
お子さんの可能性を諦める前に…ご相談ください!" width="1280" height="720" >