【中学受験】国語の読解の対策

読解の対策：問いの分析と構造の把握

国語の読解は「文章から情報を正確に読み取り、論理的に処理する能力」が求められるため、中学受験におけるつまづきポイントとなります。

特にLD（学習障害）、ADHD（注意欠如・多動症）、自閉症スペクトラムなど発達障害やグレーゾーン、ギフテッド（2E）のお子さんの中でも、「ワーキングメモリの容量が小さい」または「順序立てた情報処理が苦手」な発達特性を持つお子さんは、ここで苦戦しがちです。

「問いの意図」を徹底的に分析する

読解問題が苦手な子は、本文を読むことに集中しすぎて、「何が問われているか」を見落としがちです。

問題文の「傍線部Ａについて、〜なのはなぜか」という問いに対し、「〜なのは、なぜなら…だからだ」という答えの型を常に意識させます。

接続詞や指示語の役割を明確にする

「しかし」「なぜなら」「つまり」といった接続詞や、「それ」「この」「あの」といった指示語は、文章の論理構造を示す視覚的な手がかりです。

これらの言葉に印をつけさせ、「しかし」の前後の関係（対立）や、「つまり」の前後関係（要約）を理解する練習を徹底しましょう。

語彙力を文脈の中で定着させる

知らない単語を辞書で調べるだけでなく、その単語が文中でどのような役割を果たしているかを理解させます。

語彙カードに「単語」だけでなく「本文での例文」も書き込ませ、視覚的な記憶を促すことが効果的です。

上記の対策はあくまで目安ですので、実際には特性に合わせてアレンジする必要があります。

いずれにしろ、お子さんの特性に合わせたスモールステップでの達成感の積み重ねが、自信となり、苦手意識の克服に繋がるのです。