【中学受験】無理のない勉強習慣のつけ方

継続できる勉強習慣を確立する4つのポイント

中学受験の勉強は長期戦です。成功の鍵は、才能や知識量よりも、いかに「無理なく、継続できる勉強習慣」を確立できるかにかかっています。

特にLD（学習障害）、ADHD（注意欠如・多動症）、自閉症スペクトラムなど発達障害やグレーゾーン、ギフテッド（2E）の発達特性を持つお子さんにとって、「習慣化」は重要なテーマであり、特性に合わせた工夫が必要です。

「完璧」を求めず「継続」を最優先にする

習慣化の初期段階で最も大切なのは、「続ける」ことです。

時間や量にこだわりすぎず、「帰宅後15分だけ机に向かう」「朝食前に計算ドリルを1ページだけやる」など、負荷の低いスモールステップから始めましょう。

疲れている日は「5分だけ」でも構いません。

特性によっては、毎日じゃなくても構いません。

お子さんのリズムが「48時間に一回やる方が向いている」のであれば、2日ごとにやるべきことを決めて構いません。

スケジュールを「視覚化」し、「可視化」する

ADHDの特性があるなど、時間の管理が苦手なお子さんには、スケジュールを「視覚化」することが極めて有効です。

タイムスケジュール（時間割）

勉強時間だけでなく、食事や休憩、入浴などの生活時間もすべて書き込んだ視覚的なスケジュール表をリビングなどに掲示します。

チェックリスト

やるべき課題を項目ごとにリスト化し、終了したらチェックボックスに印をつけさせます。リバランスが提唱するようなICTツールを利用して、宿題や家庭学習の管理を「可視化」し、達成感を味わわせるのも効果的です。

勉強の開始・終了の「儀式」を作る

「机に座ったら必ずタイマーをセットする」「勉強が終わったら必ずカバンの中身をチェックする」など、勉強の開始と終了時に行う「決まった行動＝儀式」を作ります。

これにより、気持ちの切り替えがスムーズになり、脳が「これから勉強モードだ」と認識しやすくなります。

無理のない「休憩」を組み込む

集中力が持続しない子には、「25分集中＋5分休憩」を繰り返す方法が有効です。（ポモドーロ・テクニック）

休憩時間には、スマートフォンではなく、ストレッチや深呼吸、軽くお茶を飲むなど、脳をリフレッシュさせる活動を組み込みましょう。

スケジュールに休憩時間も明記することで、「休むことも計画のうち」と認識させ、メリハリのある学習をサポートします。