情報収集の基準は「個別性」と「専門性」
LD(学習障害)、ADHD(注意欠如・多動症)、自閉症スペクトラムなど発達障害やグレーゾーン、ギフテッド(2E)の発達特性を持つお子さんの中学受験に関する情報は、ブログやSNSに溢れています。
中には非常に有用な情報がある一方で、誤った情報や、親の不安を煽るような情報も混在しています。
情報収集を「二次障害のリスクを高める要因」ではなく、「わが子のための最適なアコモデーションを見つける手段」とするために、賢い情報収集の姿勢と方法を身につけることが大切です。
情報収集において、親御さまが持つべき心構えは「他のお子さんの成功例はわが子の成功を保証しない」と理解し、情報の信憑性を「個別性」と「専門性」を軸に判断することです。
個別性の原則
他のお子さんの成功談や失敗談は、あくまで「一事例」として参考に留めましょう。
仮に診断名が一緒だったとしても発達特性は十人十色であり、ある家庭で成功した方法が、わが子の特性に合わない可能性は十分にあります。
SNSでの成功事例を見て「うちの子はなぜできないのだろう」と焦ることは、親のストレスとなり、お子さんの二次障害のリスクを高めます。
専門性の重視
情報の信憑性は、その発信源の専門性で判断しましょう。
医師、臨床心理士、専門的な発達支援塾、学校の特別支援教育コーディネーターなどが発信する、理論的根拠に基づいた情報は信頼できる情報源といっていいでしょう。
一方で、一般の保護者が発信するブログやSNSでの情報はあくまで参考程度としましょう。
アコモデーションとモディフィケーションの見極め
中学受験は各学校ごとにやるべき課題が決まっており、教育内容そのものに大きな調整・変更を伴う「モディフィケーション」では中学受験は不可能です。
中学受験という教育内容そのものには質的変化を伴わない「アコモデーション」を行ってくれる発達障害・ギフテッド専門塾かどうかという見極めが大切です。(ほとんどありませんが…)
「わが子の発達特性」を最優先
最も重要な情報は、外部にある成功例ではなく、わが子の発達特性です。
WISCなどの発達検査やリバランスのAI発達チェック「トリセツ」を活用し、お子さんの得意・不得意、認知特性を客観的に把握することが、全ての情報収集の基礎となります。
志望校情報は効率的に得る
志望校の合理的配慮の取り組み状況やICT活用度といった情報は、学校説明会やウェブサイトだけでは得にくいものです。
リバランスのAI志望校マッチング「ぴたりこ」のようなツールを利用し、特性に合った学校の情報を効率的に収集しましょう。
専門家への「質問」を情報源とする
ブログやSNSの不確実な情報に頼るよりも、臨床心理士や発達障害・ギフテッド専門の進学塾の先生に直接疑問をぶつけることが、最も正確で個別性の高い情報となります。
リバランスの面談には疑問や不安を解決するプログラムが組み込まれており、これが最も価値のある「情報」となります。
二次障害のリスクを高めるのは、親の不安です。
「このままではダメだ」「もっと頑張らせないと」と不安を煽るような情報からは意識的に離れ、客観的で寄り添ってくれる専門性の高い情報源を選びましょう。