時間の使い方は誰もが自然と上手になるわけではない
発達凸凹(発達障害・グレーゾーン)・ギフテッドの発達特性によってソーシャルスキルに弱点がある子供の場合、時間の使い方がうまくいかず、学校や日常生活でトラブルが起きがちです。
このようなコミュニケーションのトラブルが発生するとネガティブな感情を蓄積させ、不登校や登校渋りのきっかけになりえます。
今回は上手な時間の使い方について考えてみましょう。
なぜ上手く時間を使えないのか
時間の使い方は一般的には成長とともに成熟していきます。
しかしながら、以下のような特性があると自然と上手くなりません。
- 衝動性が強い:衝動性が強い場合、今楽しいことや興味を引くことに衝動的に引きずられてしまう。
- 計画性の欠如:計画性に欠ける場合、計画を立てたり、時間を管理したりする能力が未熟。
- 興味の有無:興味の有無が優先度が変わってしまう。
これらの特性があると、重要度の高い予定が後回しになり、適切に時間を使うことができません。
上手に時間を使うためには
特性があって時間の使い方がうまくできない場合、時間の使い方の技術を学ぶ必要があります。
上手な時間の使い方の技術は以下の通りです。
- 短い集中時間を設定する:
- 小中学生の脳はまだ発達途中で、一度に長時間の集中が難しいことがあります。
- 25〜30分の短い時間で集中し、その後に10分ほどの休憩を取ると効果的です。
- 目標を可視化する:
- 目標を実現するためには、具体的な目標を立てることが大切です。
- 例えば、1日に何ページの宿題を終わらせるか、週に何回勉強するかを具体的に書き出してみましょう。
- 楽しみを取り入れる:
- 好奇心を刺激する学習方法や、興味を引く教材を活用すると、勉強が楽しくなります。
- 学習ゲームや図書館で興味深い本を見つけてみるのもいいアイディアです。
- 計画を立てる:
- 週や月の始めに、やりたいことや予定を書き出してみましょう。
- 週ごとのスケジュールを立てることで、勉強や遊び、休息のバランスをとりやすくなります。
- 効果的な休息をとる:
- 休息も大切ですが、スマートフォンやゲームに時間を使いすぎないように気をつけましょう。
- 散歩やリラックスした音楽を聴くなど、リフレッシュできる方法を見つけるといいですね。
まとめ
上手に時間を使うには技術が必要ですので、少しずつ練習し、技術を磨いていきましょう。
次回は「協力・協調性とは」を取り上げます。