ルールを知らない相手に分かりやすく説明する
発達凸凹(発達障害・グレーゾーン)・ギフテッドの発達特性によってソーシャルスキルに弱点がある場合、相手に説明する際に一方的になり、トラブルになりがちです。
学校でのコミュニケーションのトラブルはネガティブな感情を蓄積させ、不登校や登校渋りのきっかけになりえます。
そもそも、相手に分かりやすく説明するポイント自体が分かっていない場合が多いので、親子で一緒に自分の好きな物を話す方法について考えてみましょう。
今回はゲームのルールの上手な説明の仕方を取り上げます。
まずは大まかなルールから説明する
全ての説明は話の構成です。
まずは大まかなルールを相手に伝えましょう。
例えば、「ドロケイって知ってる?鬼ごっこに似ていて、泥棒と警察に分かれて警察が泥棒を捕まえて牢屋に入れる遊びなんだ」などと、ゲームのルールを相手に簡単に伝えましょう。
概要を話す
相手に大まかなルールを伝えたら、ルールの概要を少し細かく相手に説明しましょう。
例えば、以下の通りです。
- 「警察」と「泥棒」の2チームに分ける
- 捕まえた泥棒を入れる「牢屋」を決める
- 泥棒は逃げ、警察は泥棒を捕まえて牢屋に入れる
- 泥棒が全員捕まると警察の勝ち
このようにルールの概要だけをシンプルに説明しましょう。
細かい話をする
概要を話したら、細かいルールを補足しましょう。
例えば、以下の通りです。
- チームに分けは「グーパー」でやる
- 牢屋はジャングルジムにする
- 警察が牢屋で100数える間に泥棒は逃げる
- 警察が泥棒にタッチしたら逮捕、泥棒は牢屋に入る
- 牢屋に入った泥棒を、捕まっていない泥棒がタッチしたら逃げることができる
- 泥棒が全員捕まると警察の勝ちになり、泥棒と警察が交代して次のゲームを始める
相手の反応を見る
一方的な説明にならないためには、相手の反応見ることが大切です。
以下の点に注意をしてください。
- こちらを見て話を聞いてくれているか
- うなづいているか
- 返事をしたり、質問をしてくれているか
これらの反応がない場合は説明がよくわかっていない可能性があります。
その場合、一方的に話すのではなく、「何か分からないことはない?」などと相手に質問をしてみましょう。
まとめ
相手に分かりやすく説明できないお子さんは、ゲームのルールを説明するソーシャルスキルトレーニングを実施してみてください。
次回は「コミュニケーションツールを知る」を取り上げます。