ソーシャルスキルトレーニングにつながる遊び
今回はちょっと趣向を変えて、遊びながらできるソーシャルスキルトレーニングを取り上げたいと思います。
発達凸凹(発達障害・グレーゾーン)・ギフテッドの発達特性によって、ソーシャルスキルに弱点がある場合、ルールが守れず、様々な場面で叱られがちです。
叱られることは多くなるとネガティブな感情が蓄積すると不登校や登校渋りのきっかけになりえます。
そこで、遊びながら、ルールを守る練習ができる「ジェンガ」をやってみましょう。
ゲームの内容の説明
ジェンガを初めてやる場合、まずは基本的なゲームの内容を説明しましょう。
ジェンガは、木製のブロックを組んで作ったタワーから、崩さないように注意しながらブロックを片手で一片を抜き取り、最上段に積みあげる動作を交代で行うゲームです。
順番にプレイし、タワーを倒した人が負けになります。
今回はルールを守ることの練習が目的なので、必ず「審判」をおきましょう。
ルールの説明
勝負よりもルールを守ることが大切なので、事前にルールを示し、見通しを与えましょう。
<ルール>
- 審判の判定は絶対であり、必ず指示に従うこと。
- 自分の番にタワーが崩れるか、反則をしたら負け。
- 使うのは片手だけ、両手でブロックを触るのは反則。
- 自分の番は前の人がブロックを積み終え、次の人がブロックを触るまで。
- 自分の番じゃない時にブロックを触るのは反則。
- 人の番のときに机を揺らしたり、邪魔をするのは反則。
<反則をした場合の対応>
反則をしても叱るのは厳禁です。
正しい行動を指示し、行動が変わったら「第10回 肯定的な注目を与える」で学んだ肯定的な注目を与えましょう。
また、指示を聞かない場合は「第11回 無視をする」で学んだ無視の技術を使い、行動が変わったら肯定的な注目を与えましょう。
まとめ
ルールを守ることが苦手なお子さんは遊びながらできるソーシャルスキルトレーニングを実施してみてください。
次回は「コミュニケーション態度」の分野に入っていきます。