コミュニケーションは自己紹介から始まる
発達凸凹(発達障害・グレーゾーン)・ギフテッドの発達特性によって、ソーシャルスキルに弱点がある場合、「自己紹介」がうまくできないことがあります。
コミュニケーションの基本である自己紹介がうまくできないと、友達を作る第一歩目からつまずいてしまいます。
つまり不登校や登校渋りのきっかけになりえるということです。
ではなぜ自己紹介がうまくできないのでしょうか。
自分のことを知ろう
そもそも自分自身のことを客観視する自己認知ができていない可能性があります。
自分のことを知らず上手に自己紹介はできません。
まずは、親子で一緒に「お子さんのデータ」をまとめてみましょう。
- 生年月日
- 学校名・学年
- 住んでいるところ
- 家族
- 身長
- 血液型
- 好きな食べ物
- 嫌いな食べ物
- 得意な科目
- 苦手な科目
- 好きな色
- 好きな遊び
自己紹介の型を覚えよう
言語の発達特性によって表現力が乏しい場合、「自己紹介の型」を決めてあげることが重要です。
お子さんのデータを元に、簡潔な自己紹介の型を作って練習してみましょう。
<学校での自己紹介の例>
僕・私の名前は○○です。
○○スーパーの近くに住んでいます。
好きな遊びは鬼ごっこです。
よかったら一緒に鬼ごっこしましょう。
よろしくお願いします。
<放課後デイなど学外での自己紹介の例>
僕・私の名前は○○です。
○○小学校の2年生です。
好きな遊びは鬼ごっこです。
よかったら一緒に鬼ごっこしましょう。
よろしくお願いします。
自己紹介の注意点
ADHD傾向があるお子さんだと、ソワソワしてしまったり、キョロキョロしてしまいがちです。
この場合に「ソワソワしないの!」「キョロキョロしないの!」と「〜しない」という指示を出すことは効果的ではありません。
- 足の裏をしっかりと地面につける
- 相手の目を見る
- ゆっくり話す
などと具体的な「〜する」という行動を示すと効果的です。
まとめ
自己紹介が苦手なお子さんの場合、ご家庭で自己紹介のソーシャルスキルトレーニングを実施してみてください。
ただし、今回の自己紹介だけでは一方通行のコミュニケーションしかできません。
次回は相手を客観視する「他己紹介のやり方」を取り上げます。