発達障害・ギフテッドのSAPIX対策

SAPIXの基本データ
特徴
「御三家中学を目指すならSAPIX」といわれる塾で、男女御三家の合格者の5割以上を占めた年があるほど圧倒的な実績を誇る塾。
成績上位2割の生徒に照準を合わせているカリキュラムのため難易度は高く、また復習主義を掲げているため課題の量も多い。
そのため多くの生徒が授業についていけないという悩みを抱えている。
カリキュラムの特徴
1クラス15〜20人程度の能力別少人数制クラスで、クラス名は大きく分けて「アルファクラス」と「アルファベットクラス」に分かれている。
メインテキストは「デイリーサピックス」で授業も宿題もこれを使う。(ただし、算数は5年生からは「デイリーサポート」がメインテキスト、同教材は復習用の副教材になる。)
算数・国語は授業がA・Bと別れており、内容が異なる。(テキストもA・Bと別れている)
算数はA授業が「前単元の復習」、B授業が「新しい単元の導入」、国語はA授業が「知識と基本読解問題」、B授業が「長文読解問題」となっている。
主なテスト
デイリーチェック:前回の授業の確認を行う小テスト
マンスリーテスト:毎月の確認テストでクラス昇降あり。(制限有り)
組分けテスト・サピックスオープン:3ヶ月に1回程度行われる実力テストでクラス昇降あり。(無制限)
発達障害・ギフテッドのSAPIX対策
基本方針
御三家中学向けに作られている高難易度かつ大量のカリキュラムをお子さんの目標やレベルに合わせて「問題の取捨選択」と「家庭学習習慣」を確立する必要がある。
問題の取捨選択
問題の取捨選択だが、偏差値50程度を目指すのであれば、基本問題に絞り、標準以上の問題は捨てること。
また算数の応用問題は男子御三家、国語の応用問題は女子御三家に照準を合わせた問題なので、御三家狙い出ない場合は原則手を出す必要はない。(ただし、集中力や作業能力に弱点がある場合は徹底して取捨選択を行ってもこなせない可能性が高い)
家庭学習習慣
授業で習ったことの宿題を翌日に終わらせ、週単位で復習を終える家庭学習習慣を築き上げる必要がある。
マンスリーテスト、組分けテストで毎月のようにクラスの変動があるが、目先のテストの点数に捉われて付け焼刃のテスト直前対策をするのは最悪の方法。
特に集中力や作業能力が低いお子さんは直前対策に時間を取られ、テストの復習を行う時間がなくなってしまうため、あくまでテストは復習の材料として使う。
総括
そもそも志望校が御三家中学や難関中学狙いでない場合は無理にSAPIXにこだわる必要がないため、転塾も検討すべき。
また徹底的に取捨選択を行い、復習中心の家庭学習習慣を築きあげたとしても、発達障害・ギフテッドの場合は適応できない場合があるので、その場合は無理にしがみつかないこと。
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「トリセツ」は、AIを使い、簡単なアンケートからお子さんの発達特性の特徴を把握するものです。
正式な発達検査ではないため、医学的な診断に代わるものではありませんが、LD(学習障害)/SLD(限局性学習症)、ADHD(注意欠如・多動性障害)、ASD(自閉スペクトラム症/アスペルガー症候群)等の発達障害およびギフテッド(2E)の特性傾向を知ることはできます。
特に中学受験は定型発達のお子さんでも高い負荷がかかる受験ですので、特性傾向を把握し、少しでも負荷を軽減する学習方針を立てることは必須です。
お子様の特性に個別最適化した学習指導への第一歩として、ぜひご活用ください。
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