発達障害・ギフテッドの日能研対策

日能研の基本データ
特徴
中学受験三大模試の一つ「全国公開模試」を実施している中学受験の最大手塾。
御三家中学から中堅校狙いまで幅広い層の生徒が在籍し、復習型カリキュラムを採用しているオーソドックスなスタイル。
実績については、長年サピックスに次ぐ位置をキープしていたが、近年低迷している。(特に御三家・難関中学の実績が低迷)
カリキュラムの特徴
1クラス20~25人程度の能力別クラス、クラス名は上位からTM・M・A(関東系。本部系はG・W)。
成績によって席順も異なり、上位から前の席になる。
「本科教室」というテキストを授業に使用し、「栄冠への道」というテキストから宿題が出される。
6年生になると算数の副教材「強化ツール」が配られる。
カリキュラムの運用は「関東系」と「本部系」で異なり、大雑把に分けると「関東系」は管理型の塾で宿題が多い塾、「本部系」は自由度の高い塾で宿題が少ない塾という違いがあります。
主なテスト
学習力育成テスト(旧カリテ):隔週で行われる確認テスト。(6年生は毎週)
全国公開模試:毎月行われる実力テスト。育成テストの結果と総合して2か月に1回クラス昇降あり。
発達障害・ギフテッドの日能研対策
基本方針
SAPIXほど量が多い塾ではないが、御三家中学から中堅校まで幅広い層に向けたカリキュラムを生徒の目標やレベルに合わせて「問題の取捨選択」と「家庭学習習慣」を確立する必要がある。
問題の取捨選択
問題の取捨選択だが、志望校や現在の学力に合わせ、問題の取捨選択を行う。
偏差値50程度を目指すのであれば、基本問題に絞り、標準以上の問題は捨てること。
集中力や作業能力に弱点がある場合は、仮の目標や仮の志望校を決め、取捨選択を徹底しないとついていけなくなる可能性が高い。
家庭学習習慣
授業で習ったことの宿題を翌日に終わらせ、週単位で復習を終える家庭学習習慣を築き上げる必要がある。
育成テスト、公開模試で2か月に1回クラス昇降があるが、目先のテストの点数に捉われて付け焼刃のテスト直前対策をするのは最悪の方法。
特に集中力や作業能力が低いお子さんは直前対策に時間を取られ、テストの復習を行う時間がなくなってしまうため、あくまでテストは復習の材料として使う。
総括
本部系に通っている場合は取捨選択は簡単だが、関東系に通っている場合は義務としてやるべき課題が決まっていて、取捨選択が難しい場合があり、この場合は転塾も検討すべき。
また徹底的に取捨選択を行い、復習中心の家庭学習習慣を築きあげたとしても、発達障害・ギフテッドの場合は適応できない場合があるので、その場合は無理にしがみつかないこと。