子供と会話は成立しているはずなのに、心が通じ合っていない気がする
愛しているはずの我が子との生活で、なぜか心身共にボロボロになり、偏頭痛や不眠、抑うつ状態に悩まされていませんか?
もしそうなら、あなたは「カサンドラ症候群」に陥っている可能性があります。
一般的に夫婦間で使われる言葉ですが、実は今、発達障害(特にASD傾向)のあるお子さんを持つ親御さんのカサンドラ化が深刻な問題となっています。
「カサンドラ症候群」とは何か?
カサンドラ症候群とは、自閉症スペクトラム(ASD)などの特性を持つパートナーや家族と、「情緒的な交流(共感)」が持てないことによって生じる心身の不調のことです。
例えば、子供が怪我をして「痛い!」と泣いている時、親は「大丈夫?痛かったね」と背中をさすります。
しかし、逆に親が体調を崩して寝込んでいても、ASD傾向のある子は「ふーん」と言って自分のゲームの話を続けたり、「ご飯まだ?」と要求したりすることがあります。
悪気があるわけではなく、彼らには「相手の痛みを想像して共感する」という脳の機能が弱いためです。
しかし、親も人間です。
毎日ボールを投げても一度も返ってこない、壁に向かって話しかけているような空虚感が積み重なると、心は栄養失調を起こして枯れてしまうのです。
「外ではいい子」が親を追い詰める
親御さんをさらに苦しめるのが、「周囲からの無理解」です。
ASDのお子さんは、学校や塾などの「ルールが決まった場所」では、過剰適応して「いい子」に振る舞えることが多々あります。
そのため、先生や祖父母に相談しても、 「あんなに礼儀正しいのに、お母さんの考えすぎじゃない?」 「家で暴れるのは、あなたのしつけが甘いからでしょ」 と、逆に責められてしまうのです。
「一番近くにいる自分が一番理解されない」 という二重の孤独(二次障害)こそが、カサンドラ症候群の正体です。
あなたが悪いのでも、わがままでもないのです。
「我慢」ではなく「翻訳」が必要です
この苦しみから抜け出すために必要なのは、親の忍耐力ではありません。
お子さんとあなたの間に入って言葉を繋ぐ**「翻訳者(通訳)」**の存在です。
お子さんと親御さんは、いわば「異なるOS(オペレーティングシステム)」で動いています。
WindowsのパソコンにMacのソフトを入れても動かないように、定型発達の親の「当たり前」は、お子さんには届きません。
私たちのような専門家は、お子さんの不可解な行動や冷たい言葉の裏にある「論理」を翻訳します。
- 冷たくしたのは、興味がないからではなく、どう声をかけていいか分からずフリーズしていただけですよ
- あの暴言は、実はSOSのサインですよ
理由(メカニズム)がわかれば、「私のことが嫌いなんだ」という誤解が解け、心の負担は劇的に軽くなります。
第三者と繋がることが、親子の救いに
どうか、一人で抱え込まないでください。
カサンドラ状態のまま育児を続けるのは、酸素ボンベなしで深海に潜るようなものです。
私たちリバランスは、お子さんの学習指導だけでなく、親御さんの心の通訳者でもありたいと考えています。
話が通じない苦しさを、まずは私たちに吐き出してみませんか?
親御さんが笑顔を取り戻すことこそが、お子さんにとっても一番の幸せなのですから。