視覚優位を活かす指示のアコモデーション
言葉での指示(口頭指示)が入りにくい、あるいは記憶に残りにくいという課題は、聴覚情報処理やワーキングメモリ(短期記憶)の特性に関連しています。
これは、先生や親の指示を理解できなかったり、指示を最後まで聞く前に行動してしまったりする原因となります。
この点は中学受験において対策が必須です。
全ての指示を「視覚化」する
親や先生からの指示は、口頭だけでなく、必ず文字や図、写真を添えて行います。
「宿題リスト」「今日のTODO」「面談で話す要点」など、すべての情報をリストやチェックシートで紙やICTに表示し、聴覚情報への依存を減らします。リバランスのICT活用は、この視覚化を日常的に行います。
指示を「スモールステップ」で一つずつ出す
複数の指示を一度に出すことを避け、一つの指示が完了したら次の指示を出すという形式を徹底します。
「まずこれをして、それが終わったら教えてね」という手順を踏むことで、ワーキングメモリの負担を軽減します。
重要な指示は「復唱」を促す
指示を理解したかどうかを確認するため、お子さんに「今言われたことを自分で言ってみて」と促します。このアウトプットのプロセスが、情報を脳に定着させ、誤解を防ぎます。