願書はただ書けばいいというものではない
私立中学校への入学願書は、お子さんの「個性」と「入学への熱意」を伝える最初の、そして重要なツールです。
特に、LD(学習障害)、ADHD(注意欠如・多動症)、自閉症スペクトラムなど発達障害やグレーゾーン、ギフテッド(2E)の発達特性を持つお子さんの場合、願書の記載内容を工夫することで、学校側に「入学後の支援の必要性」と「その子の秘めた可能性」を同時に伝えることができます。
特性をポジティブな「個性」として表現する
例えば、「ADHD傾向による集中力のムラ」ではなく、「興味のある分野には驚異的な集中力を発揮する」と表現します。
発達特性を、志望校の校風や教育方針と関連付けて、その学校で活かせる強みとして記述します。
具体的な「努力のプロセス」を記述する
「苦手科目を克服した」という結果だけでなく、「漢字の書字が苦手だったが、ICTツールで視覚化して練習し、平均点まで到達できた」といった、具体的な工夫や努力の過程を詳述します。
これにより、お子さんが自己理解と問題解決能力を持っていることをアピールできます。
合理的配慮の必要性を暗に伝える
もし入学後に合理的配慮を希望する場合、願書の自己PR欄などで、「学習習慣の定着のために視覚的なスケジュール管理を行っている」「教室の座席配置に配慮いただけると集中力が向上する」といった、家庭での工夫を記述することで、スムーズな情報共有の土台が作れます。
リバランスでは、AI発達チェック「トリセツ」で把握した特性と強みを最大限に活かす願書作成のヒントを提供します。