直接的ではない断り方について学ぶ
発達凸凹(発達障害・グレーゾーン)・ギフテッドの発達特性によってソーシャルスキルに弱点がある子供の場合、自分の誘いを相手が遠回しに断っていることに気づけず、摩擦を起こしてしまうことがあります。
コミュニケーションのトラブルはネガティブな感を蓄積させ、不登校や登校渋りのきっかけになりえます。
よく使われる断り方について家族で話し合ってみましょう。
多くの人にとってきっぱり断ることは苦手
相手の誘いを断ることは多かれ少なかれ相手をがっかりさせることであり、自分の責任にしたくないものです。
そこで用いられるのが遠回しな断り方であり、これにより誘いを受けたい姿勢を見せつつ断ることができます。
その代わり断っていることが少しわかりにくく、しつこく誘ってしまいトラブルに発展してしまうことがあります。
どうすれば相手の遠回しな断り方に気づけるでしょうか。
遠回しな断り方にはいくつかテンプレートがある
遠回しな断り方はわかりにくいかわりに、ある程度テンプレートがあります。
・「その日は用事がある」など、具体的に日程を理由に断る
・「予定がたてられないから約束できない」「この時期は忙しい」など、曖昧な日程を理由に断る
・「お金がない」「家族が病気」など、遊びに行きにくいことを理由に断る
などがよく用いられます。
これらのワードがでてきたらその理由は建前である可能性を頭に入れなければなりません。
理由をいろいろ言い出したらイエローサイン
相手の断った理由によってはこちらで解決できるものもあるかもしれません。
日程が理由ならそれを変更すれば良いですし、お金が問題なら相手の負担を減らせばいいかもしれません。
相手が本心からの理由で断っていたなら問題はありませんが、遠回しに断るために用いた建前だった場合、相手は断るための逃げ道を一つ失ってしまいます。
そのため、相手は他の角度から理由をつけて断るかもしれません。この時点ですぐにこちらは引き下がりましょう。
なぜなら相手は理由があって断っているのではなく、断るために理由を作っていることが明白だからです。
まとめ
コミュニケーションが苦手なお子さんは、遠回しな断り方について考えてみるソーシャルスキルトレーニングを実施してみてください。
次回は「言葉選びや伝え方が大事」を取り上げます。