形式的に相手の目を見て話すだけだと逆効果になることも
発達凸凹(発達障害・グレーゾーン)・ギフテッドの発達特性によってソーシャルスキルに弱点がある場合、「目を見て話しなさい」と怒られ、逆に目を見て話すことを心がけると「そんなにジロジロ見られたら話しづらい」と怒られ、どうしていいか分からなくなってしまうことがあります。
こういったコミュニケーションのトラブルはネガティブな感情を蓄積させ、不登校や登校渋りのきっかけになりえます。
相手の目を見て話すことについて家族で話し合ってみましょう。
「目を見て話す=物理的に目を見て話す」ではない
このようなトラブルが起きる原因は、そもそも「相手の目を見て話す」という意味をはき違えていることです。
物理的に相手の目を見て話すという意味ではなく、「相手の話に興味がある、自分の話を聞いてもらいたいという態度を示す」という意味です。
ですから、会話をしているときにずっと相手の目を見続けていると、「過度な興味や好意を持っている」「自信過剰、威圧的な話し方」など相手に否定的な印象を与えることに繋がります。
具体的には目だけでなく顔をあたりを見る
では、具体的に会話をしているときにどのように相手の目を見れば、適切でしょうか。
ポイントは以下の点です。
- 相手への返事や相槌、こちらから話かけるときに相手の目を見る
- 相手の目は見続けずに、視線は相手の耳や頬、顎などにずらす
- 視線は動いたり止めたりする
これらのポイントを押さえれば、相手の話に興味がある、自分の話を聞いてもらいたいという態度を示しつつ、ネガティブな印象を与えることを避けることができます。
まとめ
コミュニケーションが苦手なお子さんは、相手の目を見て話すソーシャルスキルトレーニングを実施してみてください。
次回は「デリカシーのない質問をしない」を取り上げます。