低くトーンの声で抑揚のない話し方はネガティブな印象を抱かせる
発達凸凹(発達障害・グレーゾーン)・ギフテッドの発達特性によってソーシャルスキルに弱点がある場合、常に声のトーンが低く、抑揚のない返事をしてしまい、質問に対して答えているにも関わらず「話を聞いているのか?」「興味がないのか?」などと相手を嫌な気持ちをさせ、場合によっては怒らせてしまうことがあります。
こういったコミュニケーションのトラブルはネガティブな感情を蓄積させ、不登校や登校渋りのきっかけになりえます。
相手に自分の気持ちを適切に伝え、良い印象を与える声のトーンについて家族で話し合ってみましょう。
声のトーンが与える印象を知る
そもそも声のトーンや抑揚が相手にどのような印象を与えるか知りましょう。
<高いトーンで抑揚のある話し方>
声のトーンが高く、抑揚のある話し方をする人は、相手に明るく、元気、ハキハキとしたイメージを持ってもらいやすいです。
また、こちらの話に興味を持ってくれているという印象にもなります。
<低いトーンで抑揚のない話し方>
声のトーンが低く、抑揚のない話し方をする人は、相手に暗く、無気力でダラダラとしたイメージを持たれやすいです。
また、こちらの話に興味がない、空返事でちゃんと聞いていないという印象にもなります。
「うん」のトーンを変えてみる
とはいえ、急に全ての返事を高いトーンで抑揚をつけて話すのは困難です。
まずは「うん」だけでいいので、高いトーンで抑揚をつけて返事ができるように練習してみましょう。
例えば、おやつの時間に「おやつ食べる?」と質問されたときに、高いトーンの「うん」が言えたときは増量、低いトーンの「うん」だったときは減量などのルールを決め、ゲームとして練習するのも良いでしょう。
まとめ
コミュニケーションが苦手なお子さんは、高い声のトーンで抑揚のある話し方をするソーシャルスキルトレーニングを実施してみてください。
次回は「相手の目を見て話す」を取り上げます。