第29回 声のトーンによって与える印象

発達障害(LD・ADHD・自閉スペクトラム症)・グレーゾーン・ギフテッドのオンライン個別指導塾・進学塾による「おうちでソーシャルスキルトレーニング」

低くトーンの声で抑揚のない話し方はネガティブな印象を抱かせる

発達凸凹(発達障害・グレーゾーン)・ギフテッドの発達特性によってソーシャルスキルに弱点がある場合、常に声のトーンが低く、抑揚のない返事をしてしまい、質問に対して答えているにも関わらず「話を聞いているのか?」「興味がないのか?」などと相手を嫌な気持ちをさせ、場合によっては怒らせてしまうことがあります。

こういったコミュニケーションのトラブルはネガティブな感情を蓄積させ、不登校や登校渋りのきっかけになりえます。

相手に自分の気持ちを適切に伝え、良い印象を与える声のトーンについて家族で話し合ってみましょう。

声のトーンが与える印象を知る

そもそも声のトーンや抑揚が相手にどのような印象を与えるか知りましょう。

<高いトーンで抑揚のある話し方>

声のトーンが高く、抑揚のある話し方をする人は、相手に明るく、元気、ハキハキとしたイメージを持ってもらいやすいです。

また、こちらの話に興味を持ってくれているという印象にもなります。

<低いトーンで抑揚のない話し方>

声のトーンが低く、抑揚のない話し方をする人は、相手に暗く、無気力でダラダラとしたイメージを持たれやすいです。

また、こちらの話に興味がない、空返事でちゃんと聞いていないという印象にもなります。

「うん」のトーンを変えてみる

とはいえ、急に全ての返事を高いトーンで抑揚をつけて話すのは困難です。

まずは「うん」だけでいいので、高いトーンで抑揚をつけて返事ができるように練習してみましょう。

例えば、おやつの時間に「おやつ食べる?」と質問されたときに、高いトーンの「うん」が言えたときは増量、低いトーンの「うん」だったときは減量などのルールを決め、ゲームとして練習するのも良いでしょう。

まとめ

コミュニケーションが苦手なお子さんは、高い声のトーンで抑揚のある話し方をするソーシャルスキルトレーニングを実施してみてください。

次回は「相手の目を見て話す」を取り上げます。

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