第9回 行動の分類を行う

発達障害(LD・ADHD・自閉スペクトラム症)・グレーゾーン・ギフテッドのオンライン個別指導塾・進学塾による「おうちでソーシャルスキルトレーニング」

注目の力を効果的に使うために行動を分類する

今回も発達凸凹(発達障害・グレーゾーン)・ギフテッドのお子さんと親御さんとの適切な関わり方を学ぶ「ペアレントトレーニング」を学んでいきます。

前回「注目の力」を使って、ソーシャルスキルトレーニングを効果的にする方法を学びました。

今回は注目の力を効果的に使うための「行動の分類」の仕方を学びます。

注目の力を効果的に使い、ソーシャルスキルトレーニングを効果的にすることによって、不登校や登校渋りリスクを下げましょう。

「行動」は具体的な行動に限る

ここでいう行動とは、見える、聞こえる、数えられるなど具体的な行動に限ります。

優しい、親切などの抽象的なものは含みません。

優しい、親切ではなく、「困っている子にどうしたの?と聞けた」などという具体的な行動に注目します。

「好ましい行動」「好ましくない行動」「許しがたい行動」に分類する

好ましい行動

お子さんが今している、できている行動の中で、望ましい行動・好きな行動・さらに増やして欲しい行動を「好ましい行動」と定義します。

ほんのささいなことでもいいので、好ましい行動には肯定的な注目(=ほめる・認める・笑顔を返す・関心を示す)を与え、好ましい行動がさらに増えるように誘導しましょう。

好ましくない行動

お子さんが今している行動の中で、望ましくない行動・嫌いな行動・減らして欲しい行動を「好ましくない行動」と定義します。

好ましくない行動には行動を無視する、好ましくない行動を止めるのを待つ、好ましい行動を待つ等、その行動に注目しないようにしましょう。

注意点としては、決して否定的な注目をするのではないという点です。

許しがたい行動

お子さんが今している行動の中で、危険な行動やしつこい行動、人を傷つける行動を「許しがたい行動」と定義します。

この許し難い行動には一定のペナルティを与えるべきです。 

このペナルティも否定的な注目とは似て非なるものであり、否定的な注目をするのではありません。

好ましい行動好ましくない行動許しがたい行動
例:宿題をする、着替えをする、片付けをするなど例:騒ぐ、一方的にしゃべる、言い訳をするなど例:暴力、暴言、物を投げるなど
肯定的な注目を与える無視=注目をしないペナルティ=制限を設ける

まとめ

お子さんの発達凸凹に合わせてソーシャルスキルトレーニングだけでなく、ペアレントトレーニングも併せて学ぶことも重要です。

このブログでは基本的な関わり方や考え方を紹介していきます。

次回はペアレントトレーニングの一つである「肯定的な注目を与える」を取り上げます。

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