他己紹介によって相手を客観視する
発達凸凹(発達障害・グレーゾーン)・ギフテッドの発達特性によって、ソーシャルスキルに弱点がある場合、相手のことがよくわからないことがあります。
当然ですが、相手のことがよくわからないと、うまくコミュニケーションが取れず、コミュニケーションの齟齬から不登校や登校渋りのきっかけになりえます。
その場合、「他己紹介」によって相手を客観視してみましょう。
身近な家族から始めよう
相手を客観視することが苦手なお子さんの場合、いきなりお友達の他己紹介はハードルが高いかもしれません。
その場合、お友達より身近な家族の他己紹介から始めましょう。
まずは、親子で一緒に「家族のデータ」をまとめてみましょう。
- 家族の名前
- 生年月日
- 学校・仕事
- 身長
- 血液型
- 好きな食べ物
- 嫌いな食べ物
- 好きな色
- 趣味・クラブ
他己紹介の型を覚えよう
言語の発達特性によって表現力が乏しい場合、「他己紹介の型」を決めてあげることが重要です。
家族のデータを元に、3つ以上の情報を盛り込んで、他己紹介のベースを作ってみましょう。
<家族の多己紹介のベースの例>
僕・私のお姉ちゃんは小学5年生です。
お姉ちゃんは背が高いです。
お姉ちゃんはバレーボールが好きで、クラブに入っています。
他己紹介に自分の考えを入れる
情報にお子さんの考えを入れてみましょう。
<自分の考えの例>
僕・私はお姉ちゃんはバレーボールが本当に好きなんだなと思います。
どうしてかというと、お姉ちゃんはどんなに疲れていてもクラブに楽しそうに通っているからです。
まとめ
自分のこと以外の話が少ないお子さんの場合、相手のことを客観視できていない可能性が高いので、ご家庭で他己紹介のソーシャルスキルトレーニングを実施してみてください。
うまくできるようになったら、より積極的な自己紹介である自己PRに進みましょう。
次回は「自己PRのやり方」を取り上げます。