「グレーゾーン」の受験生が抱える特有の困難
正式な診断は受けていないものの、発達障害の傾向が認められるお子さんを「グレーゾーン」と呼びます。
この層のお子さんは、高校受験において最もサポートが見落とされやすいという特有の困難を抱えています。
「診断がないから大丈夫」「頑張りが足りないだけ」と周囲も本人も誤解しやすく、以下の点でつまずきやすい傾向にあります。
- 必要な支援の不足:「合理的配慮」の申請が難しく、特性に基づく具体的なサポートを受けられないまま一般の受験対策を強いられる。
- 二次障害のリスク増大:周りと同じようにできないことを「自分の努力不足」と責め、自己肯定感が低下し、不安障害やうつなどの二次障害に繋がりやすい。
- 特性の「波」による不安定さ:特定の時期や環境でのみ困難さが出現するため、親や教師が状況を把握しづらい。
グレーゾーンのお子さんの受験対策で最も大切なのは、診断の有無に関わらず「必要なサポート」を「個別の特性」に合わせて提供することです。
診断がなくてもできる「アコモデーション」の活用
リバランスでは、診断名ではなく、お子さんの「困り感」に焦点を当てたアコモデーション(合理的配慮)を行います。
これは、診断がなくても家庭や個別指導で実施できる、最も効果的な受験対策です。
- 集中力のムラ(ADHD傾向):授業時間を短く分割、立ち上がっても良い環境設定、集中できた時に即座にフィードバック。
- 読み書きの困難(LD傾向):問題文を講師が音読、解答は口頭での確認を併用、デジタルペンやタブレット活用を提案。
- 見通しが立たない不安(ASD傾向):授業の最初に「今日のゴール」を明示、週単位の学習計画を視覚化しチェックリスト化。
- 整理整頓・提出物管理の困難…宿題は必ずその日のうちに確認し、リマインドを徹底。ファイル管理の方法を具体的に指導。
受験は「グレーゾーンを理解する機会」
高校受験は、お子さんの特性を深く理解し、その後の人生で必要となる「自分に合った学習法」を見つける最大のチャンスです。
お子さんがどの科目、どの作業で時間がかかるのか、どの環境で最も集中できるのかを丁寧に観察してください。
そして「頑張りが足りない」のではなく、「方法が合っていないだけ」と伝え続け、自己肯定感を守ってあげてください。
グレーゾーンだからこそ、一般的な受験対策に無理に合わせるのではなく、オーダーメイドの指導が必要です。
リバランスは、診断の壁を超え、お子さん一人ひとりの「困り感」を解決し、受験という困難を乗り越えるための確かなサポートを提供します。