思考スピードに手が追いつかない!字が汚い2Eっ子のための「書かない」アウトプット術

「口で説明させると大人顔負けの知識を喋るのに、作文が書かない」 「字が汚すぎて読めないし、本人も書くことを極端に嫌がる」

発達障害と高い知能を併せ持つ、ギフテッド(2E)のお子さんを持つ親御さんから、このような相談をよく受けます。

「やる気がない」「練習不足」と誤解されがちですが、実はこれ、お子さんの頭の回転の速さに、手の動きが追いついていないことが原因かもしれません。

脳内はフェラーリ、手は自転車

ギフテッド(2E)のお子さんの脳内では、ものすごいスピードで高度な思考が駆け巡っています。

例え、恐竜に強い興味があるお子さんは、「恐竜の絶滅」について、頭の中では論文並みの論理構成ができあがっているのです。

しかし、それを「手書き」で出力しようとすると、どうなるでしょうか?

脳は時速300kmのフェラーリなのに、手は時速15kmの自転車です。

最初の「き」という文字を書いている間に、脳内の思考はもう5ページ先まで進んでしまっています。

その結果、情報の渋滞(ボトルネック)が起こり、 「書くのが面倒くさい」→「内容を極端に省略する(ひらがなばかりになる)」→「字が乱れるor書けない」 という現象が起きるのです。

これは単純に能力が低いのではなく、出力装置のスペックが脳に見合っていないだけなのです。

筆記用具を「キーボード」や「マイク」に変える

このボトルネックを解消する方法は、練習して書くスピードを上げることではありません。

「書かない」という選択肢を持つことです。

タイピング入力: 手書きよりも圧倒的に速く文字を打てるため、思考スピードに近い速さでアウトプットが可能になります。

音声入力: 話すように書ける音声入力は、ギフテッド(2E)のお子さんにとって最強のツールです。思考を止めることなく、溢れるアイデアをそのまま文字化できます。

これらを「ズルだ」と思わないでください。

目が悪い子が眼鏡をかけるのと同じ、必要な「合理的配慮(アコモデーション)」です。

「清書」と「創作」を分けよう

「字を綺麗に書くこと(清書)」と「文章を考えること(創作)」は、全く別の能力です。

それらを同時にやらせようとすると、せっかくの素晴らしい知性が「字が汚い」という理由だけで評価されず、潰れてしまいます。

リバランスでは、書字が苦手なお子さんには無理に鉛筆を持たせず、タブレットやPCを活用して「本来の知性」を解放する指導を行っています。

「書くこと」から解放された瞬間、お子さんがどんな素晴らしい世界を見せてくれるか。 その驚きを、ぜひ私たちと一緒に体験しませんか?