声のボリューム調整が苦手なお子さんは思いの外多い
発達凸凹(発達障害・グレーゾーン)・ギフテッドの発達特性によってソーシャルスキルに弱点がある場合、声のボリューム調整が苦手で相手を驚かせてしまったり、嫌な気持ちをさせてしまうことがあります。
コミュニケーションのトラブルはネガティブな感情を蓄積させ、不登校や登校渋りのきっかけになりえます。
TPOに合った適切な声のボリュームについて家族で話し合ってみましょう。
声のボリューム表を作る
まずは基準となる「声のボリューム表」を作ってみましょう。
以下は例です。(もっと細かくしても構いません)
レベル0:しゃべらない
レベル1:ひそひそ話のときの声
レベル2:隣や向かいの友達と普通に話すときの声
レベル3:グループで話し合いをするときの声
レベル4:皆の前で発表するときの声
レベル5:外で話をする時の声
TPOに合ったボリュームを選ぶ
様々な時・場所・場面の例を出し、ボリューム表を元に、適切なボリュームを選んでいきましょう。
- 授業中に先生の話を聞いているとき
- 授業中に意見を発表するとき
- 授業後に先生に質問するとき
- 4〜5人の班で話し合いをするとき
- 給食のときに隣の席の子とおしゃべりするとき
- 休み時間に4〜5人で話をするとき
- 係として皆に指示するとき
- 図書館で友達に話しかけるとき
- 公園で友達に話しかけるとき
- 電車でお母さんに話しかけるとき
- スーパーでお母さんに話しかけるとき
- レストランでお母さんに話しかけるとき
まとめ
コミュニケーションが苦手なお子さんは、適切な声のボリュームについて考えてみるソーシャルスキルトレーニングを実施してみてください。
次回は「声のトーンによって与える印象」を取り上げます。