第26回 コミュニケーションツールを知る

発達障害(LD・ADHD・自閉スペクトラム症)・グレーゾーン・ギフテッドのオンライン個別指導塾・進学塾による「おうちでソーシャルスキルトレーニング」

コミュニケーションツールの特徴を知る

発達凸凹(発達障害・グレーゾーン)・ギフテッドの発達特性によってソーシャルスキルに弱点がある場合、相手と話す際に一方的になり、トラブルになりがちです。

これが対面ではなく、コミュニケーションツールを使ってのやり取りになると、さらに難易度が上がります。

学校でのコミュニケーションのトラブルはネガティブな感情を蓄積させ、不登校や登校渋りのきっかけになりえます。

無用なトラブルを避けるためにも、親子で再確認してみましょう。

電話はお互いの顔が見えない

電話は音声はリアルタイムにやりとりされるものの、お互いの顔を見ることはできません。

そのため表情によるコミュニケーション(非言語コミュニケーション)ができず、伝えたいことを声に出すことが重要になります。

  • 話を聞いていることを伝えるために声を出して相槌を打つ
  • 聞き取りやすいよう、明るく高い声をだす

などといった気遣いが必要になります。

メールや手紙は一方的

メールや手紙は返事が帰ってくるのに時間がかかり、さらにその返事も必ず期待できるものではありません。

口頭での説明と違い、内容が間違って伝わってしまった場合には訂正に時間がかかります。

その代わり書くためにゆっくり時間をかけられるので、内容をよく吟味して送りましょう。

  • 要件をわかりやすく書く
  • 誤字、脱字がないか確認する。
  • 声色も表情も相手には伝わらないので、読んだときの文章の雰囲気を見直す

などといった気遣いが必要です。

メッセージサービスは文章を簡単に送れてしまう

LINEなどのメッセージサービスについては、基本的なことはメールや手紙とあまり変わりませんが、特に気をつけなければならないのはその気軽さです。

深く考えずに送った内容が相手を傷つけてしまったり、誤解を与えてしまうリスクがあります。

  • 送信する前に文章を見直し、メールや手紙を送るときのように内容を精査する
  • 深く考えずに送信できてしまうのは相手も同じであり、お互いに適切なコミュニケーションが取れているかを考える。

など、気を使うべき点があります。

まとめ

コミュニケーションが苦手なお子さんは、コミュニケーションツールの特徴を考えてみるソーシャルスキルトレーニングを実施してみてください。

次回は「パーソナルスペースを知る」を取り上げます。

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