同じ体験をしていない相手に分かりやすく説明する
発達凸凹(発達障害・グレーゾーン)・ギフテッドの発達特性によってソーシャルスキルに弱点がある場合、相手に説明する際に一方的になり、トラブルになりがちです。
学校でのコミュニケーションのトラブルはネガティブな感情を蓄積させ、不登校や登校渋りのきっかけになりえます。
そもそも、相手に分かりやすく説明するポイント自体が分かっていない場合が多いので、親子で一緒に自分の体験を話す方法について考えてみましょう。
まずは大きな話から話す
相手に分かりやすく説明するには、話の構成が重要です。
まずは自分が体験し、相手に伝えたいことのテーマを相手に伝えましょう。
例えば、「GWに旅行に行ったんだ」などと体験したことの中で、一番大きなことを簡単に伝えましょう。
概要を話す
相手に話のテーマを伝えたら、次にテーマに関することの概要を少し細かく相手に説明しましょう。
例えば、「北海道に行ったんだけど、4月の終わりなのにまだ桜が咲いていたんだ。」などと体験したことの要点を伝えましょう。
細かい話をする
概要を話したら、細かい話をしましょう。
例えば、「桜って暖かいところから順番に咲いていくんだってお父さんが教えてくれたんだ。僕は桜が好きだから2回もお花見ができて嬉しかった。また来年のGWも北海道に行きたいと思ったよ。」などと5W1Hを意識しながら具体的な説明をし、相手に自分の体験したことや感じたことを伝えましょう。
相手の反応を見る
一方的な説明にならないためには、相手の反応見ることが大切です。
以下の点に注意をしてください。
- こちらを見て話を聞いてくれているか
- うなづいているか
- 返事をしたり、質問をしてくれているか
これらの反応がない場合は説明に飽きている可能性があります。
その場合、一方的に話すのではなく、「北海道に行ったことある?」などと相手に質問をしてみましょう。
まとめ
相手に分かりやすく説明できないお子さんは、自分の体験を話す方法のソーシャルスキルトレーニングを実施してみてください。
次回は「自分の好きなものを話す」を取り上げます。