好ましい行動を増やすために肯定的な注目を与える
今回も発達凸凹(発達障害・グレーゾーン)・ギフテッドのお子さんと親御さんとの適切な関わり方を学ぶ「ペアレントトレーニング」を学んでいきます。
前回、注目の力を効果的に使うための行動を分類するペアレントトレーニングを学びました。
今回は好ましい行動を増やすために「肯定的な注目」を与えることを学びます。
ペアレントトレーニングによってソーシャルスキルトレーニングを効果的にし、不登校や登校渋りリスクを下げましょう。
肯定的な注目は好ましい行動に与える
「肯定的な注目」は3種類に分けた行動の中で「好ましい行動」に対して与えます。
肯定的な注目は行動を認め、行動を増やす効果があるので、「好ましくない行動」「許しがたい行動」に対しては与えてはいけません。
なぜ肯定的な注目を与えるといいのか
- 再び褒められたいという気持ち
お子さんの行動に肯定的な注目を与えると、再び褒められたいという気持ちが生じ、頻繁にその行動をするようになります。
また、少し気が向かないことを要求されても、比較的、協力的に応じるようになります。
- 認められているという思い
お子さんの行動に肯定的な注目を与えると、「自分は親から認められている」という思いが強くなります。
もし、学校でからかいやイジメを受けていても、自己肯定感を保つことができます。
肯定的な注目の種類
肯定的な注目は、場面や状況に合わせて様々なバリエーションを使い分けると効果的です。
- 褒める
「帰ってきてすぐに宿題やったの?偉いね」などと褒める
- 励ます
「あともう少しだよ、頑張れ」などと励ます
- 気づいていることを知らせる
「宿題終わったんだね」などと注目していることを知らせる
- 笑顔を返す
目が合ったら笑顔を返す(非言語コミュニケーション)
- 感謝する
「今日は話をよく聞いてくれてありがとう」などと感謝する
- 関心を示す
「今日学校ではどんなことをやったの?」などと具体的な関心を示す
まとめ
お子さんの発達凸凹に合わせてソーシャルスキルトレーニングだけでなく、ペアレントトレーニングも併せて学ぶことも重要です。
このブログでは基本的な関わり方や考え方を紹介していきます。
次回はペアレントトレーニングの一つである「無視をする」を取り上げます。