群馬県の高校受験のシステム
選抜方法（一般）
群馬県の高校入試は各教科50分100点満点、5科目合計500点満点です。
後期選抜（一般入試）では5教科の学力検査を実施し、検査時間は各教科45～60分間の範囲で各高校が決定します。
選考は主に内申点と学力検査と、高校・学科・コースによっては面接などの結果を総合して判定します。（特定教科の配点を1.5倍するなど傾斜配点を実施する高校・学科・コースもあります。）
「内申点：学力検査：面接など」の比率は「2：8：0（面接等実施なし）」、「2：7：1」、「3：6：1」など多くの高校が学力検査を重視して選抜方法を決定します。
内申点の特徴
群馬県の内申点は中1から3年分がカウントされます。
各学年9教科×5段階評定=45点の3学年分、135点満点です。
群馬県の特別支援環境
特別支援環境の特徴
群馬県は、小学校・中学校ともに通級充実度が全国平均より良く、支援学級充実度は全国平均を下回る地域です。
つまりグレーゾーンのお子さんにとっては手厚い一方、発達障害のお子さんにとっては特別支援環境が悪い地域といえます。
特別支援環境の注意点
発達障害のお子さんにとっては特別支援環境が悪いため、他の地域と比べると保護者への負担が大きくなります。
群馬県の高校入試の問題傾向
英語の問題傾向
全体問題数の約3割が長文読解
群馬県の英語は全体問題数の約3割が長文読解という特徴があります。
問題数が多く、長さも約410語の長文が出ますから、素早く正確に解く練習をしていきましょう。
出題形式は毎年ほぼ同じなので、過去問演習で解き方の形式に慣れることが重要です。
与えられたテーマについて30語から40語で書く英作文が出題
群馬県の英語では、与えられたテーマについて30語から40語で書く英作文が2年連続で出題されており、今後も出される可能性が高いです。
英作文は複雑に考えがちですが、自分の知っている表現で、シンプルに答えることが鍵です。
数学の問題傾向
小問集合問題の配点が約4割を占める
群馬県の数学は、小問集合問題の配点が約4割を占めるという特徴があります。
小問集合問題は、数と式を中心に、関数・図形・データの活用などの全分野から基本問題が出ます。
基本レベル中心の問題演習を徹底し、得点源にしましょう。
記述式の図形証明問題や途中式を書かせる問題が出題
群馬県の数学では記述式の図形の証明問題や途中式を書かせる問題が毎年出題されます。
証明問題はもちろんのこと、その他の問題についても普段から記述式で解くように心がけ、途中式をまとめる技術を身につけましょう。
国語の問題傾向
小説・物語文・説明文・会話文など様々な読解問題が出題
群馬県の国語では、小説・物語文・説明文・会話文など様々な読解問題が出題されるという特徴があります。
基本レベルを中心とした様々な読解問題の演習を徹底し、分野による弱点を作らないようにしましょう。
テーマや条件に沿って意見を書く作文が出題
群馬県の国語では、テーマや条件に沿って意見を書く作文が出題されます。
字数は180字以内ですが、記述の力がないと苦戦します。
記述力の養成には時間がかかりますので、普段から文章の要約や自分の主張を整理して書くトレーニングを行いましょう。
※理科・社会は割愛します。
発達障害・グレーゾーン・ギフテッドの高校受験対策
中学入学前に家庭学習の習慣化が必須
内申点が中1からカウントされる群馬県の高校入試では小学校のうちから家庭学習の習慣化が必須です。
課題を計画的にこなす実行機能が弱いADHD傾向のお子さんや、課題をこなす作業自体に弱点があるLD傾向があるお子さんには専門的なノウハウをもって「定期テスト対策」と「提出物管理」を行う必要があります。
本質的な理解力が求められる
群馬県の高校入試で出題される英語の英作文や国語の作文では、言語に関する本質的な理解力が求められます。
数学の図形証明問題や途中式を書かせる問題では、非言語の本質的な理解力が求められます。 推論が苦手なLD傾向があるお子さんには専門的な支援と訓練が必要です。
読解・解答のスピードと正確性が求められる
群馬県の高校入試で出題される英語と国語の長文読解、数学の配点の4割を占める小問集合問題では読解・解答のスピードと正確性が求められます。
スピードや正確性に弱点があるLD傾向のお子さんや、集中力にムラがあるADHD傾向のお子さんには専門的な支援と訓練が必要です。
「群馬県統一テスト」「上毛新聞模試」の対策と復習
群馬県の高校受験において、主要な模擬試験である「群馬県統一テスト」「上毛新聞模試」の対策と復習は必須です。
模試は志望校への合格率や偏差値、順位を知るだけではなく、入試のテスト形式に慣れることができます。
また、弱点が把握できるので、良質な復習の材料となります。
