鳥取県の高校受験のシステム
選抜方法(一般)
鳥取県の高校入試は各教科50分50点満点、5科目合計250点満点です。(英語のみ60分)
選考は、学力検査の得点、内申点と評定以外の記録、面接の結果などを資料として総合的に判定します。
内申点と学力検査の合計得点の比率は、8:2~2:8の範囲内で各高校・学科が定めます。
内申点の特徴
鳥取県の内申点は中3のみカウント、5教科×5段階評定=25点、実技4教科×5段階評定×2=40点の合計65点に各高校・学科が決めた倍率(2~4倍)をかけます。
※推薦入学者選抜では、中3の9教科の5段階評定の合計で45点満点です.(高校・学科によっては1教科または2教科の評定を2倍して計算)。
鳥取県の特別支援環境
特別支援環境の特徴
鳥取県の小学校は支援学級充実度は全国平均より良いですが、通級充実度は全国平均を下回る地域です。
中学校は通級充実度、支援学級充実度ともに全国平均よりも高い地域です。 つまり、小学校については、主に通級を利用するグレーゾーンの支援が手薄になるということです。
特別支援環境の注意点
小学校については、グレーゾーンでも支援を受けるために支援学級に移籍せざるを得ないケースが出てくる可能性があります。
支援学級に移籍すると学習面で不利になり将来的な高校受験に影響が出るため注意が必要です。
鳥取県の高校入試の問題傾向
英語の問題傾向
大問5問中2問が長文読解
鳥取県の英語は大問5問中2問が長文読解という特徴があります。
問題数が多く、長さも約440語の長文が出ますから、素早く正確に解く練習をしていきましょう。
出題形式は毎年ほぼ同じなので、過去問演習で解き方の形式に慣れることが重要です。
与えられたテーマについて書く英作文が出題
鳥取県では与えられたテーマについ20語程度で書く英作文が3年連続で出題されており、今後も出される可能性が高いです。
英作文は複雑に考えがちですが、自分の知っている表現で、シンプルに答えることが鍵です。
数学の問題傾向
小問集合問題の配点が約4割を占める
鳥取県の数学は、小問集合問題の配点が約4割を占めるという特徴があります。
小問集合問題は、数と式を中心に、関数、図形、確率などの全分野から基本問題が出ます。
基本レベル中心の問題演習を徹底し、得点源にしましょう。
穴埋め式の図形証明問題が出題
鳥取県の数学は、穴埋め式の図形の証明問題が毎年出題されます。
穴埋め式なので難易度は易しいですが、油断はできません。
色々な種類の証明問題が出ているので、証明問題については普段から記述式で解くように心がけ、また様々な種類の問題に触れるようにしましょう。
その他の問題についても普段から記述式で解くように心がけ、途中式をまとめる技術を身につけましょう。
国語の問題傾向
約2000字の説明文が出題
鳥取県の国語では、約2000字の説明文が出題されるという特徴があります。
2000字であれば4分程度で文章全体を読み終える読解のスピードが必要となります。
普段から文章の要約をする練習を取り入れ、素早く正確に内容を把握できる読解力を身につけることが必要です。
テーマや条件に沿って意見を書く作文が出題
鳥取県の国語では、テーマや条件に沿って意見を書く作文が出題されます。
字数は200字程度ですが、記述の力がないと苦戦します。
記述力の養成には時間がかかりますので、普段から文章の要約や自分の主張を整理して書くトレーニングを行いましょう。
※理科・社会は割愛します。
発達障害・グレーゾーン・ギフテッドの高校受験対策
内申点は中3のみの1年勝負
内申点は中3のみの鳥取県では、中3までに学習習慣を確立すればいいという時間的メリットがあります。
その一方、中3までに学習習慣が確立できなければ取り返しがつかないという大きなリスクもあります。
課題を計画的にこなす実行機能が弱いADHD傾向のお子さんや、課題をこなす作業自体に弱点があるLD傾向があるお子さんには専門的なノウハウをもって「定期テスト対策」と「提出物管理」を行う必要があります。
言語・非言語の表現力が求められる
鳥取県の高校入試で出題される英作文や作文では言語の表現力、図形の証明問題では非言語の表現力が求められます。
推論が苦手なLD傾向があるお子さんには長期的な支援と訓練が必要です。
読解・解答のスピードと正確性が求められる
鳥取県の高校入試で出題される英語と国語の長文読解、数学の配点の約4割を占める小問集合問題では読解・解答のスピードと正確性が求められます。
スピードや正確性に弱点があるLD傾向のお子さんや、集中力にムラがあるADHD傾向のお子さんには専門的な支援と訓練が必要です。
「鳥取県高校入試統一模試」の対策と復習
鳥取県の高校受験において、主要な模擬試験である「鳥取県高校入試統一模試」の対策と復習は必須です。
模試は志望校への合格率や偏差値、順位を知るだけではなく、入試のテスト形式に慣れることができます。
また、弱点が把握できるので、良質な復習の材料となります。