秋田県の高校受験のシステム
選抜方法（一般）
秋田県の高校入試は各教科60分100点満点、5科目合計500点満点です。
学力検査と内申書をもとに、高校が作成した相関表、内申書の記載内容、面接の評価から総合的に判定します。
内申点の特徴
秋田県の内申点は中1から3年分がカウントされます。
各学年65点満点の3学年分、合計195点満点で、内訳は以下の通りです。
各学年：5教科×5段階評定=25点、実技4教科×5段階評定×2=40点、合計65点
秋田県の特別支援環境
特別支援環境の特徴
秋田県は、小学校・中学校ともに通級充実度、支援学級充実度の両方が全国平均を下回る地域です。
発達障害・グレーゾーンともに特別支援環境が著しく悪い地域といえます。
特別支援環境の注意点
発達障害・グレーゾーンともに特別支援環境が著しく悪いため、他の地域と比べると保護者への負担が大きくなります。
秋田県の高校入試の問題傾向
英語の問題傾向
大問5問中3問が長文読解問題
秋田県の英語は大問5問中3問が長文読解問題という特徴があります。
問題数が多く、長さも約550語の長文が出ますから、素早く正確に解く練習をしていきましょう。
出題形式は毎年ほぼ同じなので、過去問演習で解き方の形式に慣れることが重要です。
長文を読んで15語から25語で書く英作文が出題
秋田県の英語では2021年度に長文を読んで英文を書く英作文が出題されており、今後も出される可能性が高いです。
英作文は複雑に考えがちですが、自分の知っている表現で、シンプルに答えることが鍵です。
数学の問題傾向
小問集合問題の問題数が半分以上を占める
秋田県の数学では、小問集合問題の問題数が半分以上を占めるという特徴があります。
小問集合問題は、数と式を中心に、関数・図形・データの活用などの全分野から基本問題が出ます。
基本レベル中心の問題演習を徹底し、得点源にしましょう。
記述式の図形証明問題が毎年出題
秋田県の数学では記述式の図形の証明問題が毎年出題されます。
やや難易度が高く、また色々な種類の証明問題が出ているので、証明問題については普段から記述式で解くように心がけ、また様々な種類の問題に触れるようにしましょう。
国語の問題傾向
記述式の問題が7割以上占める
秋田県の国語は記述式の問題が7割以上占めるという特徴があるため、ごまかしが効きません。
記述力の養成には時間がかかりますので、普段から選択式ではなく、記述式で答える問題に多く取り組むようにしましょう。
放送を聴いて答える聞き取り問題が出題
秋田県の国語では、放送を聴いて答える聞き取り問題が出題されます。
普段から説明を聴いてまとめながらメモを取るという習慣を身につけることが必要となります。 その上で過去問に取り組み、解き方のコツを身につけましょう。
※理科・社会は割愛します。
発達障害・グレーゾーン・ギフテッドの高校受験対策
中学入学前に家庭学習の習慣化が必須
内申点が中1からカウントされる秋田県の高校入試では小学校のうちから家庭学習の習慣化が必須です。
課題を計画的にこなす実行機能が弱いADHD傾向のお子さんや、課題をこなす作業自体に弱点があるLD傾向があるお子さんには専門的なノウハウをもって「定期テスト対策」と「提出物管理」を行う必要があります。
言語・非言語の表現力が求められる
秋田県の高校入試で出題される英語の英作文や国語の記述問題では言語的表現力、数学の図形証明問題では非言語的表現力が求められます。
推論が苦手なLD傾向があるお子さんには専門的な支援と訓練が必要です。
聞いて考える力が求められる
秋田県の高校入試で出題される国語の聞き取り問題は、聞き取り能力に弱点があるLD傾向のお子さんや、集中力にムラがあるADHD傾向のお子さんには専門的な支援と訓練が必要です。
「全中模試」「秋田県全県模試」の対策と復習
秋田県の高校受験において、主要な模擬試験である「全中模試」「秋田県全県模試」 の対策と復習は必須です。
模試は志望校への合格率や偏差値、順位を知るだけではなく、入試のテスト形式に慣れることができます。
また、弱点が把握できるので、良質な復習の材料となります。
