基礎からの積み上げは不要?「全体像」から把握したい2E脳のためのトップダウン式勉強法

基礎問題は飛ばして、難しい応用問題ばかりやりたがる

学校教育では、簡単な基礎から徐々に難易度を上げていく「スモールステップ(積み上げ式)」が王道とされています。

しかし、高い知能と発達特性を併せ持つ2Eのお子さんにとって、この「AをやってからBをやる」という手順は、時として苦痛以外の何物でもありません。

彼らが求めているのは、積み木を一つずつ積むことではなく、「完成した城(全体像)」を最初に見ることなのです。

今回は、そんな2E脳のポテンシャルを解放する「トップダウン式勉強法」をご紹介します。

「スモールステップ」が苦痛な理由

なぜ、彼らは順序通りの学習を嫌うのでしょうか?

それは、彼らの脳が「全体像(コンテキスト)」を理解して初めて、細部に興味を持つ特性があるからです。

例えば、ジグソーパズルを想像してください。

普通の子は、ピースを一つずつ渡されても「これを繋げばいいんだな」と作業できます。

しかし、2Eの子は「箱の完成図」を見せてもらえないと、手元のピースが何の一部なのか理解できず、不安やイライラを感じてしまうのです。

「何のためにこれをやるのか」というゴールが見えないまま、単純な計算や漢字練習(ピース)を強いられることは、彼らにとって無意味な苦行でしかありません。

結論から入る「トップダウン式」の魔法

そこで有効なのが、学習の順序を逆転させる「トップダウン方式」です。

  1. まず「ゴール」を見せる: 「今日はこの『ロケットの軌道計算(応用問題)』を解けるようになろう」と、最終的にやりたい面白い課題を提示します。
  2. 必要性を認識させる: 「この問題を解くには、実は『掛け算』という道具が必要なんだ」と気づかせます。
  3. 基礎に戻る: 「じゃあ、掛け算のやり方を確認しよう」と、ここで初めて基礎ドリルを使います。

驚くべきことに、あれほど嫌がっていたドリルを、彼らは自分からやり始めます。 なぜなら、それは「やらされる作業」ではなく、「知りたい謎を解くための武器」に変わったからです。

迷子にさせないために地図を渡そう

2Eのお子さんは、森の中で一本の木を観察するよりも、「ドローンで森全体を見渡す」ような学び方を好みます。

「基礎ができていないからダメ」と止める必要はありません。

いきなり難しい本を読ませたり、結論から教えたりしても、彼らの脳はトップダウンで情報を処理し、勝手に空白(基礎)を埋めていきます。

リバランスでは、教科書の順番にとらわれず、お子さんが「一番ワクワクするゴール」から逆算したカリキュラムを組みます。

「順序」を守るよりも、「好奇心」を守る学習法をぜひ一度試してみませんか?