ギフテッドは相対的な強みではなく、絶対的な強みを持つ
- うちの子、課題図書の物語は1ページも読まないのに、恐竜の図鑑なら隅から隅まで読んでいるんです
- 国語のテストはボロボロだけど、科学雑誌の難しい専門用語は全部知っている
発達凸凹と高い知能を併せ持つ2E型ギフテッドのお子さんを持つ親御さんから、こんな話をよく伺います。
「偏りがあって心配」と思われるかもしれませんが、実はこれ、ものすごいチャンスなんです。
今回は、2E教育の鉄則である「強み利用型(ストレングス・ベース)アプローチ」を使って、苦手な国語を得意な科学で攻略する方法をお伝えします。
「物語」がつまらないのは、脳のタイプが違うから
まず、お子さんが物語文を読まない理由を知っておきましょう。
多くの場合、2Eのお子さんは「論理的・システム的」な思考が非常に発達しています。
そのため、曖昧な感情や、行間を読ませるような物語文に対して、 「なぜそうなるのか論理的でない」「事実ではない作り話に興味が持てない」 と感じてしまうのです。
一方で、図鑑や説明文は「事実・データ・論理」で構成されています。
彼らにとって、これは最高に面白い「知的エンターテインメント」なのです。
読めないのではなく、「脳の栄養になるジャンルが違う」だけなのです。
興味のない「感動」より、大好きな「論理」を
国語力を上げるために、嫌いな物語を無理やり読ませる必要はありません。
「好き」を入り口にして、国語のスキルを盗めばいいのです。
1. 語彙力は「図鑑」でつける
例えば「薔薇(バラ)」や「憂鬱(ユウウツ)」は書けなくても、「白亜紀(ハクアキ)」や「葉緑素(ヨウリョクソ)」なら書けるのではないでしょうか? 難しい漢字や熟語も、大好きな科学の知識としてならスポンジのように吸収します。そこから「緑」という字や「素」という字の意味を広げていけばいいのです。
2. 読解力は「因果関係」で解く
科学は「原因と結果(因果関係)」の世界です。 「AだからBになる」というロジックは、実は国語の説明文(論説文)の構造そのものです。 好きな科学記事を使って、「要するに筆者は何を言いたいのか?(要約)」「なぜこの実験結果になったのか?(理由説明)」を問う練習をすれば、驚くほど高度な読解力が身につきます。
「国語」は「科学」の一部です
最終的には、苦手だった物語文も「心理学(科学)」として捉え直すことで読めるようになります。
「悲しい気持ち」を共感で理解するのではなく、「大切なものを失ったから(原因)→涙が出た(結果)」と論理的に分析するのです。
弱点を無理に直そうとすると、子供は自信を失います。
でも、強み(科学への探究心)を磨いていけば、その輝きが弱点をカバーし、いつの間にか武器に変わります。
「国語の教科書」を閉じて、お子さんの大好きな「図鑑」を開きましょう!
そこが、最強の国語教室の入り口です。