不都合なことへの良い断り方は?
発達凸凹(発達障害・グレーゾーン)・ギフテッドの発達特性によってソーシャルスキルに弱点がある子供の場合、何かを断るときに言い方がきつくなり過ぎてしまったり相手を不快にさせてしまうことがあります。
こういったコミュニケーションのトラブルはネガティブな感情を蓄積させ、不登校や登校渋りのきっかけになりえます。
自分にとって不都合なことに対しての良い断り方について家族で話し合ってみましょう。
嫌なことは断っていいが、断り方が大事
苦手な人からの誘いや嫌な役割など、断りたいと思うものはたくさんあります。
しかしソーシャルスキルが苦手な子供の場合、そもそも断ることができない場合があります。
何かを断ることによるトラブルを経験すると「断ること」そのものがだめなことだと学習してしまうケースがあります。
しかし実際は何かを断ることは日常生活で必須のスキルであり、その断り方を工夫することでトラブルを未然に防ぐことができるようになります。
建前は相手を尊重する方法
苦手な相手からの誘いなどに有効なのが「建前」です。
相手に面と向かって「あなたとは遊びたくない」などといえばトラブルになるところを
・「忙しい」、「すでに用事が入っている」など、日程を理由にする
・「その遊びは苦手」など、誘われていることを理由にする
・「気分じゃない」など、曖昧な感情を理由にする
といった伝え方をすることで相手を傷つけずに断ることができます。
もし、建前が「嘘」とされ、それが発覚してしまった時は、嘘をついたことを謝り「気分じゃなかった」などの理由に切り替えましょう。
相手のことを思いやった結果の嘘であることは伝わるはずです。
まとめ
コミュニケーションが苦手なお子さんは、断り方について考えてみるソーシャルスキルトレーニングを実施してみてください。
次回は「異性間のコミュニケーション」を取り上げます。