パーソナルスペースはお互いが安心して過ごすための大切なもの
発達凸凹(発達障害・グレーゾーン)・ギフテッドの発達特性によってソーシャルスキルに弱点がある場合、パーソナルスペース=適切な距離感を計ることが苦手で相手に嫌な気持ちをさせてしまうことがあります。
コミュニケーションのトラブルはネガティブな感情を蓄積させ、不登校や登校渋りのきっかけになりえます。
パーソナルスペースを守ることで相手に安心感を与えることができます。適切な距離感について話し合ってみましょう。
相手が不快にならない範囲
パーソナルスペースとは相手が不快にならない身体の距離感です。
これを超えて近づくと相手に不快感や不安感を与えてしまいます。これは初めて会った人に対しても親しい人に対しても意識する必要があります。
適切な距離感は関係性で変わる
一言に適切な距離感があるといっても、その距離は様々な要素によって変わってきます。
例えば
- 仲の良い人
- 幼い人
- 同性の人
- クローズドな空間
ではパーソナルスペースは狭くなりやすいです。
それに対して
- 親しくない人
- 大人
- 異性の人
- オープンな空間
などではパーソナルスペースは広くなり、つまり距離を取ってコミュニケーションすることが求められます。
成長に伴って変わる距離感に要注意
幼い子供が友達や家族と密着して過ごすことは変なこととみなされませんが、成長するにつれて適切に距離をとっていく必要があります。
多くの人は自然と身につけることができますが、中にはそうでない人もいます。
自然と身につかない場合でもさまざまなケースについて検討し、意識的に学習することで身につけることができます。
まとめ
コミュニケーションが苦手なお子さんは、パーソナルスペースについて考えてみるソーシャルスキルトレーニングを実施してみてください。
次回は「適切な声のボリューム」を取り上げます。