同じ物を知らない相手がイメージできるように説明する
発達凸凹(発達障害・グレーゾーン)・ギフテッドの発達特性によってソーシャルスキルに弱点がある場合、相手に説明する際に一方的になり、トラブルになりがちです。
学校でのコミュニケーションのトラブルはネガティブな感情を蓄積させ、不登校や登校渋りのきっかけになりえます。
そもそも、相手に分かりやすく説明するポイント自体が分かっていない場合が多いので、親子で一緒に自分の好きな物を話す方法について考えてみましょう。
まずは大きな話から話す
話の構成が大切ということは自分の体験を話す時と同じです。
まずは自分が好きな物が何かという話のテーマを相手に伝えましょう。
例えば、「私、サンリオのキャラクターのクロミちゃんが好きなんだ」などと、相手に伝えたい自分の好きなものを簡単に伝えましょう。
概要を話す
相手に自分の好きな物を伝えたら、好きな物に関することの概要を少し細かく相手に説明しましょう。
例えば、「文房具を全部クロミちゃんグッズにしたいくらい好きなんだ。」などと好きな物への想いを端的に伝えましょう。
細かい話をする
概要を話したら、細かい話をしましょう。
例えば、「今はクロミちゃんが描かれた消しゴムとシャーペンを持っていて、次は下敷きが欲しいんだけど…お母さんが中々買ってくれないから、お手伝いを頑張って買ってもらおうと思っているんだ。」などとその物がイメージできるような具体的な説明をし、相手に自分の好きな物の熱量を伝えましょう。
相手の反応を見る
一方的な説明にならないためには、相手の反応見ることが大切です。
以下の点に注意をしてください。
- こちらを見て話を聞いてくれているか
- うなづいているか
- 返事をしたり、質問をしてくれているか
これらの反応がない場合は説明に飽きている可能性があります。
その場合、一方的に話すのではなく、「好きなキャラクターは何?」などと相手に質問をしてみましょう。
まとめ
相手に分かりやすく説明できないお子さんは、自分の好きな物を話す方法のソーシャルスキルトレーニングを実施してみてください。
次回は「ゲームのルールを説明する」を取り上げます。