自分がプラス思考かマイナス思考か認知する
発達凸凹(発達障害・グレーゾーン)・ギフテッドの発達特性によって、ソーシャルスキルに弱点がある場合、バランスの悪い思考傾向になりがちです。
プラス思考・マイナス思考も本人の個性ですが、マイナス思考が強いと周りに悪い印象を与えたり、プラス思考でも場合によっては周りに迷惑をかけることが多くなり、不登校や登校渋りのきっかけになりえます。
親子で一緒に、お子さんの思考傾向を把握し、思考傾向のバランスが悪い場合は適切な考え方を示してあげましょう。
思考傾向の知る
人間は不測の事態が起きたときに、その思考傾向が明るみになります。
以下の例のようなトラブルが起きたときに「どのように考えるか」を確認してみましょう。
<トラブルの例>
日曜日の朝に観たいテレビ番組があったので、目覚まし時計をセットしていたのに、起きれませんでした。
お母さんに「何で起こしてくれなかったの?」と聞いたら、「自分でめざまし時計を止めてたから、そのうち起きてくると思っていたのよ」と言われました。
思考傾向の仕分け
お子さんの考え方を聞き、その思考傾向を仕分けしましょう。
仕分けするポイントは以下の通りです。
<思考傾向を仕分けするポイント>
自責型マイナス思考:トラブルの原因を自分に求めるが、自分を責めてしまう。客観的に見れば、観たいテレビが見れない程度のちょっとしたトラブルで泣いたり、極端に落ち込んでしまう。
→自分に責任を持つことは良いことですが、同じミスを繰り返さないための前向きな方法を教えてあげる。
他責型マイナス思考:トラブルの原因を他人に求め、相手を責めてしまう。この例の場合はお母さんへ怒りをぶつけたり、責めるなどする場合は他責型マイナス思考。
→最もトラブルが多い思考傾向です。まずは自分に責任があることをじっくりと話し合って自覚させ、同じミスを繰り返さないように前向きな方法を考えましょう。
自責型プラス思考:トラブルの原因を自分に求め、同じミスを繰り返さないように前向きな方法を考える。最もバランスの取れた思考傾向。
→「良い考え方だね」と考え方を褒めてあげましょう。
他責型プラス思考:トラブルの原因を自分に求めず、自分も他人も責めることはない。同じミスを繰り返す傾向があり、場合によっては周りに迷惑をかけることがある思考傾向。
→まずは自分に責任があることをじっくりと話し合って自覚させ、同じミスを繰り返さない方法を本人から引き出しましょう。
まとめ
バランスの悪い思考傾向のお子さんの場合、思考傾向を自己認知するソーシャルスキルトレーニングを実施してみてください。
次回は自己認知の一つ「イライラを解消する方法を考える」を取り上げます。