発達障害・ギフテッドの四谷大塚対策

四谷大塚の基本データ
特徴
中学受験三大模試の一つ「合不合判定テスト」を実施している中学受験の老舗塾。
御三家中学から中堅校狙いまで幅広い層の生徒が在籍し、復習型カリキュラムを採用しているオーソドックスなスタイル。
直営校よりも、YTネットに加盟した準拠塾が主力となっている。(YTネット:四谷大塚のカリキュラムとテストをパッケージにしたシステム)
カリキュラムの特徴
1クラス15~20人程度の能力別クラスで、クラス名は上位からS・C・B・A。
メインテキストは「予習シリーズ」で、授業では例題の解説を行い、それに対応した基本問題・練習問題の演習を行う。(難易度は基本<練習)
サブテキストは宿題用テキストの「演習問題集」で反復問題(基本)と反復問題(練習)、トレーニング、実践演習に分かれている。(難易度はトレーニング<反復基本<反復練習<実践演習)
しかしながら、準拠塾では、テキストの選択や使用方法は統一されていない。
主なテスト
週テスト(YT):毎週行われる確認テスト。実力別に上位からS・C・B・Aコースに分かれている。
公開組分けテスト・合不合判定テスト:2〜3ヶ月に1回行われる実力テスト。この結果でコース(直営校はコース=クラス)が決まる。
※合不合判定テストは6年生のみ
発達障害・ギフテッドの四谷大塚対策
基本方針
SAPIXほど量が多い塾ではないが、御三家中学から中堅校まで幅広い層に向けたカリキュラムを生徒の目標やレベルに合わせて「問題の取捨選択」と「家庭学習習慣」を確立する必要がある。
問題の取捨選択
問題の取捨選択だが、偏差値50程度を目指すのであれば、基本問題に絞り、標準以上の問題は捨てること。
集中力や作業能力に弱点がある場合は、仮の目標や仮の志望校を決め、取捨選択を徹底しないとついていけなくなる可能性が高い。
家庭学習習慣
授業で習ったことの宿題を翌日に終わらせ、週単位で復習を終える家庭学習習慣を築き上げる必要がある。
週テスト、公開組分けテストで2〜3か月に1回程度クラス昇降があるが、目先のテストの点数に捉われて付け焼刃のテスト直前対策をするのは最悪の方法。
特に集中力や作業能力が低いお子さんは直前対策に時間を取られ、テストの復習を行う時間がなくなってしまうため、あくまでテストは復習の材料として使う。
校舎によっては「週テスト問題集」で週テストの過去問をやらせることがあり、確かにこれをやれば週テストはあがる。
しかし、ドーピングのようなもので、実力にはならない。
総括
自由度の高い校舎に通っている場合は取捨選択は簡単だが、管理系の校舎に通っている場合は義務としてやるべき課題が決まっていて、取捨選択が難しい場合があり、この場合は転塾も検討すべき。(特に「週テスト問題集」をやらせる校舎)
また徹底的に取捨選択を行い、復習中心の家庭学習習慣を築きあげたとしても、発達障害・ギフテッドの場合は適応できない場合があるので、その場合は無理にしがみつかないこと。